老舗ニュースサイトのGigazineは付箋の原型である3Mの主力商品「ポスト・イット」を開発した科学者、スペンサー・シルバー氏が80歳で、2021年5月8日になくなったことを5月14日以下のように掲載した。
1941年、アメリカのテキサス州サンアントニオで生まれたシルバー氏は、アリゾナ州立大学とコロラド大学ボルダー校で化学の学位を取得した後、1966年に3Mの中央研究所に入所しました。
1968年、シルバー氏が接着剤の研究に取り組んでいた時に、他の接着剤とは違い、表面に軽くくっつくものの、しっかりとは接着しない接着剤の配合を発見しました。
シルバー氏が発見した接着剤は「マイクロスフィア」と呼ばれ、紙を貼り付けるのに十分な粘性を保持しながら、紙を傷付けずに繰り返し貼り付けることができる性質も持っていました。シルバー氏は何年もの間、自身が発見した接着剤の使い道を探し続けました。
その後1974年、シルバー氏の同僚であったアーサー・フライ氏は、自身が礼拝で使う賛美歌集に挟んでいる紙のしおりがすぐに落ちてしまうという経験から、シルバー氏の接着剤をしおりに使うというアイデアを思いつきました。
その後、シルバー氏とフライ氏は共同で開発を進め、接着剤付きのしおりを「ポスト・イット」という商品として発売。ポスト・イットは後に3Mの主力商品となるまでに成長しました。フライ氏は後に「シルバー氏とは一心同体で、ポスト・イット開発のベストチームでした」と話しています。
シルバー氏は3M在籍中に37件の特許を取得し、1996年に3Mを退社しました。シルバー氏は1998年、アメリカ化学会の創造的発明賞を含むいくつかの賞を受賞したほか、2010年にはフライ氏とともに全米発明家殿堂入りを果たしています。
3Mの最高技術責任者であり、シルバー氏を「スペンス」という愛称で呼ぶ仲だったというジョン・バノベッツ氏は「スペンスは『友人』や『良き相談相手』と呼べたことを誇りに思えるような素晴らしい男でした」と語っています。
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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