ソフトバンク支援のTempus AIが特許侵害の疑いを抱えながら上場


医療データ統合プラットフォームを提供する米スタートアップ「Tempus AI」が、時価総額約9,600億円でナスダック市場に上場しました。創業者エリック・レフコフスキー氏の悲願であったこの上場は、特許侵害の疑いという問題を抱えています。

レフコフスキー氏の挑戦とTempusの設立背景

Tempus AIは、レフコフスキー氏の妻が乳がんと診断された経験から生まれました。彼は医療業界にもデータ分析を導入することを目指し、2015年にTempusを設立しました。

Tempusは医療従事者や研究者を支援するプラットフォームで、リアルタイムで収集した約450のデータを統合し、患者固有のデータと合わせて管理します。これにより、医師は最適な診断や治療計画を策定することが可能となります。

収益構造と事業拡大

Tempusは現在、ゲノミクス、データとサービス、AIアプリケーションの3つの事業で収益を上げています。2023年度の収益は約838億円、営業損失は約309億円、純損失は約337億円でした。

上場初日の終値ベースの時価総額は66億ドルで、目標を上回る評価を得ました。

特許侵害の疑いと今後の展望

IPO直前に競合企業ガーダント・ヘルスから特許侵害で提訴されました。Tempusはこれを否定していますが、今後の訴訟の行方が注目されています。

今回の上場で約646億円を調達しましたが、資金調達がなければ年内に資金ショートする可能性がありました。ソフトバンクグループが支援し、日本での事業展開を視野に入れています。

まとめ

Tempus AIの上場は特許侵害の疑いという課題を抱えていますが、その技術とプラットフォームは医療業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。今後の動向が注目されます。


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