特許庁はこのほど、「自動運転」や「MaaS(Mobility as a Service)」に関連する特許出願技術の動向について、2020年度における調査結果をまとめた。
特許出願技術動向調査は、企業や大学、研究機関などが開発戦略や知的戦略を策定するために、世界中の特許情報を分析したもので、今回の調査では出願年が2014〜2018年、出願先が日本と米国、欧州、ドイツ、中国、韓国の特許が調査対象となっている。
自動運転関連技術の出願件数(2014〜2018年)の合計は53,394件で、出願人国籍別では、日本の20,008件が最も多く、37.5%を占めた。2位はアメリカの11,311件で、ドイツが7,824件で3位に続いた。4位は韓国で5,359件、5位は中国で4,965件、6位は欧州(独除く)で3,062件だった。
MaaS関連技術では、出願件数(2014〜2018 年)の合計は9,643件で、出願人国籍別で中国が3,283件で全体の34.0%を占めトップとなった。2位は日本の2,173件、3位はアメリカの2,132件、4位は韓国の1,020件、5位はドイツの461件、6位は欧州(独除く)の350件だった。欧州の出願件数は他国よりも少ないが、論文発表件数は多い傾向にあるという。
また、自動運転関連技術区分の出願人別出願件数ランキングでは、トヨタが4,247件で首位。次いで、2位はアメリカのFORD GLOBAL TECHNOLOGIESで3,067件となっており、トップ10にランクインした日本勢はトヨタのほか、デンソー(3位)、本田技研工業(4位)、日産自動車(8位)、三菱電機(10位)となっている。MaaS関連技術でもトヨタが出願人別出願件数ランキングのトップで647件の出願を行っている。
新型コロナウイルス感染症が世界で拡大したことにより、人々の生活様式は大きく変わり非接触(コンタクトレス)が注目される中、自動運転への注目度は高まっている。
さらに、MaaSへの期待感も高まっている。複数の移動手段を統合するMaaSが広まることで、人々の移動がより便利になっていくことなどが期待され、日本国内でもMaaSが実サービスとして提供されているケースも出てきている。
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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