Innovare、天然ゴムの実からバイオ燃料やメタンガス、バイオ炭の創出において基本特許を取得

タイなどで発生する未利用バイオマス資源を原料としたバイオリファイナリー事業を展開するInnovare株式会社(本社:大阪府大阪市 代表:川谷光隆)は、世界初の基本特許技術「天然ゴムの実由来バイオリファイナリー」を取得したことを、23年12月21日プレスリリースで公表した。

本発明は、「天然ゴムの実からバイオ燃料、バイオ炭、またはメタンガスを生成する技術」で、地球温暖化防止やカーボンニュートラルなどの観点から、脱化石燃料に貢献するバイオ燃料やメタンガス、炭素固定に貢献するバイオ炭の需要が高まっているが、しかしながら、従来の大豆油やパーム油などの食用油では食料競合の課題があり、廃食用油では、家畜飼料との競合の課題があり、そのため、新たなバイオマス原料の実用化が重要となっている。

Innovareでは、これまで未利用資源として放置されていた天然ゴムの実を原料として、世界で初めて天然ゴムの実からバイオ燃料、バイオメタンガス、およびバイオ炭を生成するアップサイクルの実用化に取り組んできた。

そして、今回の特許をベースとして、2024年1月からは、天然ゴムの実由来製品のサンプル有償提供等を行うとしている。

特許概要

【特許番号】特許第7372615号(P7372615)
【登録日】令和5年10月24日(2023.10.24)
【発明の名称】天然ゴムの実由来バイオリファイナリーシステム、天然ゴムの実由来バイオリファイナリー方法及びプログラム
【特許権者】 【氏名又は名称】Innovare株式会社
【発明者】 【氏名】川谷 光隆 【氏名】グエン フィン プォン ウィエン

【要約】 【課題】 天然ゴムの実からバイオ燃料、バイオ炭、またはメタンガスを生成する天然ゴムの実由来バイオリファイナリーシステム、天然ゴムの実由来バイオリファイナリー方法及びプログラムを提供する。

【解決手段】 天然ゴムの実100を、核部分110と殻部分120に分離処理する分離部201と、分離処理した核部分110を加熱処理する加熱処理部202と、加熱処理した核部分111を粉砕処理する粉砕部203と、粉砕処理した核部分112から植物油130を抽出処理する抽出部204と、抽出した植物油130を、メチルエステル化処理、または水素化処理し、バイオ燃料150を生成する第1生成部205と、分離処理した殻部分120を炭化処理して、バイオ炭160を生成する第2生成部206と、抽出処理後の核部分の残渣140をメタン発酵処理し、メタンガス170を生成する第3生成部207と、を備える。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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