WILLTEX 、繊維1本1本が発熱する世界初の銀繊維ヒーター(特許取得)との出会いで商品開発に新風


株式会社WILLTEX(本社:神奈川県横浜市 代表:木村浩)は、糸一本一本が発熱する異次元の布製ヒータ「HOTOPIA」を使用した製品開発・事業構築による様々な展開を行っていると、23年9月12日PRTIMES STORYでその思いを語っている。

その中心となっているのが、繊維一本一本が発熱する特許取得された世界初の銀繊維ヒータとの出会いに裏打ちされたビジネス。繊維、編み、伸縮電線、すべてがこの技術で構成されるこれまでにない繊維(布)、それが「HOTOPIA」でありその技術を使用した繊維技術「EXFIBERS」だ。

通常の布と全く変わらない性能を持ちながら、導電することによって、発熱・冷却・センサーにもなる、生活を一変するほどの可能性に満ちた技術・製品だとする。発熱や感知などの機能は繊維自体が行うため、柔軟であり軽量、断線の心配がない耐久性に優れた面状導電体だ。

実はこの技術、株式会社三機コンシス(本社:東京都江戸川区 代表:松本正秀)が特許を持つ繊維技術「HOTOPIA」で、WILLTEXは三機コンシスとのライセンス契約により、製品の企画・開発、販売を行ない、また、複数のパートナー企業と協力で自社ブランドとして2022年より展開している。

そもそも同社は、繊維業界の出身のメンバーが、それぞれの想いが重なり合い、ファブリックヒーターで温かな未来を作ろうと立ち上げた会社だ。

それはある展示会で、三機コンシスが世界初の技術として開発した繊維自体が発熱するこれまでにない布製ヒーティングシステム「HOTOPIA」との出会いから始まる。それは同社が必要とし、目指していた技術で、早速ライセンス契約の協議に入った。

この出会いにより、繊維業界を知り尽くした同社の強みを活かして未来の事業が作れる、こう確信しWILLTEXを立ち上げることになったのだと語る。

三機コンシスの糸一本一本が発熱する異次元の布製ヒータ「HOTOPIA」は、導電繊維を独自の技術で編み込む特許技術ともう一つの特許である伸縮電線で、通常の布と同じ柔軟性・軽量性を持ちながら、素早く均一な温かさを実現する布製ヒータの世界が認めた画期的技術だ。

直近、同社では11月16日、1秒発熱の「WILLTEX®」をクラウドファンディングでローンチした。これで発明大賞本賞・内閣総理大臣賞・CES® 2024 Best of Innovation Honoreeを受賞 し、日本と米国が認めた技術で起こす防寒革命として注目されている。

特許概要

【特許番号】特許第6018600号(P6018600)
【登録日】平成28年10月7日(2016.10.7)
【発明の名称】布ヒータ
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社三機コンシス
【発明者】 【氏名】松本 正秀

【要約】 【課題】全方向に伸縮し、迅速に昇温する布ヒータを提供する。
【解決手段】導電糸4で複数のループ5を形成し、ループ5同士を相互に絡めることによって編み込んで一枚に形成された布地2と、電極糸31,35によって構成され、布地2に間隔を空けて設けられた電極部30と、を備え、導電糸4が、繊維からなる芯線10と、芯線10の表面を被覆する導電層11又は導電性を有する箔12とで構成されている布ヒータ1、又は導電糸4が、1又は複数の導電性素線6aを少なくとも有した集合線7で構成されている布ヒータ1によって上記の課題を解決する。


Latest Posts 新着記事

AI×半導体の知財戦略を加速 アリババが築く世界規模の特許ポートフォリオ

かつてアリババといえば、EC・物流・決済システムを中心とした巨大インターネット企業というイメージが強かった。しかし近年のアリババは、AI・クラウド・半導体・ロボティクスまで領域を拡大し、技術企業としての輪郭を大きく変えつつある。その象徴が、世界最高峰AI学会での論文数と、半導体を含むハードウェア領域の特許出願である。アリババ・ダモアカデミー(Alibaba DAMO Academy)が毎年100本...

翻訳プロセス自体を発明に──Play「XMAT®」の特許が意味する産業インパクト

近年、生成AIの普及によって翻訳の世界は劇的な変化を迎えている。とりわけ、専門文書や産業領域では、単なる機械翻訳ではなく「人間の判断」と「AIの高速処理」を組み合わせた“ハイブリッド翻訳”が注目を集めている。そうした潮流の中で、Play株式会社が開発したAI翻訳ソリューション 「XMAT®(トランスマット)」 が、日本国内で翻訳支援技術として特許を取得した。この特許は、AIを活用して翻訳作業を効率...

特許技術が支える次世代EdTech──未来教育が開発した「AIVICE」の真価

学習の個別最適化は、教育界で長年議論され続けてきたテーマである。生徒一人ひとりに違う教材を提示し、理解度に合わせて学習ルートを変化させ、弱点に寄り添いながら伸ばしていく理想の学習プロセス。しかし、従来の教育現場では、教師の業務負担や教材制作の限界から、それを十分に実現することは難しかった。 この課題に真正面から挑んだのが 未来教育株式会社 だ。同社は独自の AI学習最適化技術 で特許を取得し、その...

抗体医薬×特許の価値を示した免疫生物研究所の株価急伸

東京証券取引所グロース市場に上場する 免疫生物研究所(Immuno-Biological Laboratories:IBL) の株価が連日でストップ高となり、市場の大きな注目を集めている。背景にあるのは、同社が保有する 抗HIV抗体に関する特許 をはじめとしたバイオ医薬分野の独自技術が、国内外で新たな価値を持ち始めているためだ。 バイオ・創薬企業にとって、研究成果そのものだけでなく 知財ポートフォ...

農業自動化のラストピース──トクイテンの青果物収穫技術が特許認定

農業分野では近年、深刻な人手不足と高齢化により「収穫作業の自動化」が急務となっている。特に、いちご・トマト・ブルーベリー・柑橘など、表皮が繊細な青果物は人の手で丁寧に扱う必要があり、ロボットによる自動収穫は難易度が極めて高かった。そうした課題に挑む中で、株式会社トクイテンが開発した “青果物を傷付けにくい収穫装置” が特許を取得し、農業DX領域で大きな注目を集めている。 今回の特許は単なる「収穫機...

<社説>地域ブランドの危機と希望――GI制度を攻めの武器に

国が地理的表示(GI:Geographical Indication)保護制度をスタートしてから10年が経つ。ワインやチーズなど農産物を地域の名前とともに保護する仕組みは、欧米では産地価値を国境を越えて守る知財戦略としてすでに大きな成果を上げてきた。一方、日本でのGI制度は、導入から10年が経った今ようやくその重要性が幅広く認識される段階に差し掛かったと言える。 農林水産省によれば、2024年時点...

保育データの構造化とAI分析を特許化 ルクミー「すくすくレポート」技術の本質

保育業界におけるDXが本格的に進む中、ユニファ株式会社が展開する「ルクミー」は、写真・動画販売や登降園管理、午睡チェックシステムなどを通じて保育の可視化と効率化を支えてきた。その同社が開発した 保育AI™「すくすくレポート」 が特許を取得したことは、保育現場のデジタル化における大きな節目となった。 「すくすくレポート」は、子どもの日々の成長・発達をAIが分析し、保育士の観察記録を補助...

JIG-SAW、動物行動AIの“核技術”を米国で特許化 世界標準を狙う布石に

IoTプラットフォーム事業を展開する JIG-SAW株式会社 が、米国特許商標庁(USPTO)より「AI算出によるベクトルデータをベースとしたアルゴリズム・システム」に関する特許査定を受領した。対象となるのは 動物行動解析分野—つまり動物の動き・姿勢・行動をAIで読み取り、ベクトルデータとして構造化し、行動傾向や異常を自動判定するための技術だ。 近年、ペットヘルスケア、畜産、動物実験、野生動物の行...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る