特許ビジョン

トークンでファンがさまざま関与しチームを≪自分ごと化≫「ジャングル」がビジネス特許取得!


ジャングルX株式会社(本社:東京都港区、Founder & CEO:直江文忠、以下 「ジャングル」)が、ブロックチェーン技術を使ったトークン等によってファンが、チームや選手のサポートや試合展開にまで影響を与え《自分ごと化》できるビジネスモデルについての特許、MSL® Biz(「Modern Sports League® Business」の略称)を取得したと2021年3月24日明らかにした。

ブロックチェーン技術の登場によって、その活用方法がさまざまに展開される中、プロスポーツチームにおいてもファンが応援し、支援することを目的とした「クラブトークン」という形での新たなファンサービス、クラブ支援ツールがすでに海外では登場してきている。

国内でもクラブトークン発行型ファンディングのような形でトークンと投票企画の参加権、特典への抽選応募権が付帯したサービスが提供され始めている。

一方で、スポーツにおいて、試合のチームメンバーや戦術を選ぶことはこれまで監督やコーチのみに特権が与えられ、ファンはその意思決定に関与することはもちろん、ファンがどのような声を持っているかということも、可視化されることはなかった。

そのため、本来であれば、価値を届ける対象として重視されるべきはずのファンの声は見過ごされ、ファンにできることは監督やコーチの決定事項を受け入れ、見守り、応援することのみとされていた。

欧州のサッカークラブでのソシオ制度などの会員特権も、スタジアムのチケットの優先購入やクラブの会長選挙の選挙権などに留まり、ファンが試合に対して影響を与えるまでには至っていない。

それに対し、多様なコンテンツに容易にアクセスでき、エンターテイメントが溢れる現代において、ファンにとって応援している証を示すことやそれに付帯する投票企画の参加権、特典への応募権は時間と金銭を投下するには物足りないものとなっており、今では、別の新たな価値体験を求めている段階に入っているとされている背景がある。

このMSL® Bizはこれまでのファンとスポーツの在り方を根本から見直し、チームや選手のサポートのみならず、戦術や試合展開にまで影響を与えることによって新たな価値体験をブロックチェーン技術とスポーツベッティングの観点から実現するモデルとなっている。

ファンはトークン等によってチームや選手に対し、直接的に影響を与えることになり、不可侵とされていた領域に入ることによって別次元の体験が得られることになる。(ドラフト、トレード、スターティングメンバーの選考、フォーメーション、選手交代、タイムアウト など)ゲームの世界で起きていたことが現実世界で実現されるモデルだ。

これにより期待される効果は《自分ごと化》されることで生まれる熱狂性、粘着性、そして新たなスポーツ文化の形成。また、アスリートにも予め付与されるトークンによって、アスリートが自分自身のパフォーマンスと連動した資産形成も可能と考えられるなど、まさにファンにとっての≪自分ごと化≫を可能にした仕組みのようだ。


Latest Posts 新着記事

「aiwa pen」誕生!端末を選ばない次世代タッチペン登場

株式会社アイワ(aiwa)は、ワコム株式会社が開発した先進的なAES(Active Electrostatic)方式の特許技術を搭載した新製品「aiwa pen(アイワペン)」を、2025年7月3日より全国の家電量販店およびオンラインショップにて販売開始したと発表しました。マルチプロトコル対応によって、Windows・Android・Chromebookなど様々な端末での利用を可能にし、使う端末を...

完全養殖ウナギ、商用化へ前進 水研機構とヤンマーが量産技術を特許化

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの持続的な利用に向けた大きな一歩となる「完全養殖」技術の量産化が、いよいよ現実味を帯びてきた。国の研究機関である水産研究・教育機構(以下、水研機構)と、産業機械メーカーのヤンマーホールディングス(以下、ヤンマー)が共同で開発を進めてきたウナギの完全養殖技術について、両者が関連する特許を取得したことが明らかになった。 これにより、これまで不可能とされていたウナギ...

ミライズ英会話、AI活用の語学教材生成技術で特許取得 EdTech革新が加速

英会話スクール「ミライズ英会話」(運営:株式会社ミライズ、東京都渋谷区)は、AIを活用した「完全パーソナライズ語学教材自動生成技術」に関する特許を、2025年5月に日本国内で正式に取得したと発表した。この技術は、学習者一人ひとりの語学レベルや目的、学習傾向に応じて最適な学習教材をリアルタイムで生成・更新するという、従来にない革新的な仕組みである。 本技術の特許取得により、語学教育における個別最適化...

トランスGG、創薬支援で前進 エクソンヒト化マウスの特許が成立

株式会社トランスジェニック(以下、トランスGG)は、2025年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立したと発表した。本特許は、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するものであり、今後の創薬研究において大きなインパクトを与えるものとなる。 ■ エクソンヒト化マウスとは エクソンヒト化マウスは、マウ...

紙も繊維も“東レの特許にぶつかる”──業界を動かす知財の力とは?

繊維、紙、パルプ業界は、古くから日本の基幹産業の一つとして発展してきました。近年では、環境配慮型の製品開発や高機能素材の開発が加速し、技術競争の主戦場となっています。そんな中、特許という形で技術を押さえることの重要性がかつてないほど高まっており、「特許牽制力」すなわち他社の出願・権利化を妨げる力が、企業競争力の鍵を握る要素として注目されています。 2024年の業界分析において、特許牽制力で群を抜く...

万博で出会う、未来のヒント──“知財”がひらく可能性

2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、世界中から最先端の技術、文化、アイデアが集まる祭典です。その中で、ひときわ注目を集めているのが「知的財産(知財)」をテーマにした展示や体験型イベント。普段は馴染みが薄いと感じがちな“知財”の世界を、子どもから大人まで誰もが楽しく学べる機会が広がっています。 知財とは?難しくない、でもとても大事なこと 「知的財産...

ロボットタクシーの現状|自動運転と特許

「ロボットタクシー」の実用化が世界各地で進んでいます。本コラムでは、その現状とメリット・問題点を簡潔にまとめ、特にロボットタクシーを支える特許に焦点を当てて、日本における実用化の可能性を考察してみます。 世界で進むロボットタクシーの実用化 ロボットタクシーの導入は、主に米国と中国で先行しています。 米国 Google系のWaymo(ウェイモ)は、アリゾナ州フェニックスやカリフォルニア州サンフランシ...

6月に出願公開されたAppleの新技術〜顔料/染料レスのカラーマーキング 〜

はじめに 今回のコラムは、2025年6月19日に出願公開された、Appleの特許出願、「Electronic device with a colored marking(カラーマーキングを備えた電子デバイス)」について紹介します。   発明の名称:Electronic device with a colored marking 出願人名:Apple Inc.  公開日:2025年6月19...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る