Tokkyo.Ai、低コストで導入できるAI特許調査ツール「プライベート特許検索」の機能強化


リーガルテック株式会社(本社:東京都港区 代表:佐々木 隆仁、以下「リーガルテック社」)は、知財取引プラットフォーム「IPマーケットプレイス」、オンライン商標出願依頼サービス等を展開しているTokkyo.Ai株式会社の親会社として、低コストで導入できるAI特許調査ツール「プライベート特許検索」の機能強化したことを、23年7月26日プレスリリースで公表した。

「プライベート特許検索」は、企業の戦略と直結するセンシティブなデータである特許調査の履歴を社外に出さず、専用のプライベートクラウド環境でAI特許検索・分析を行うことができるツール。ビッグデータ処理技術を活用し、企業内部で安全かつ効率的に特許情報を管理・活用することを可能にしている。

具体的な利用シーンとしては、企業が新製品や技術の開発を進める際の先行技術調査や、自社の特許の活用状況分析などが考えられ、先行技術の存在を素早く特定することで、新たな製品開発の方向性を確認し、また開発途中でのリスク回避につながる。また、保有特許の活用状況を分析することで、未活用の特許を見つけ出し、新たなビジネスチャンスを探求することが可能になるとしている。

AIテキスト検索では、発明提案書や特許文献の請求項、要約といったテキストを入力し、検索することができる機能。検索すると、検索結果として表示される特許名称の右側に「〇%」と、類似率が表示される。ニュースリリースなども貼り付けて、類似する特許がないかを検索できる便利な機能だ。

また、「パテントマップ」はもちろん、「ランキング表示」や「技術の活用産業の可視化」、「公開特許公報と登録公報の差分を表示する機能」等を使って特許分析を行うことも可能。さらに「引用関係の分析」機能からは、自社の特許に関心を示している企業を簡単にチェックすることができ、また、「パテントマップ」はもちろん、「ランキング表示」や「技術の活用産業の可視化」、「公開特許公報と登録公報の差分を表示する機能」等を使って特許分析を行うことも可能だとしている。


Latest Posts 新着記事

フォシーガGE、特許の壁を突破 沢井・T’sファーマの挑戦

2025年9月、日本の医薬品市場において大きな話題を呼んでいるのが、SGLT2阻害薬「フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)」の後発医薬品(GE、ジェネリック)の登場である。糖尿病治療薬の中でも売上規模が大きく、近年では慢性腎臓病や心不全の領域にも適応拡大が進んだフォシーガは、アストラゼネカの主力製品のひとつである。その特許の“牙城”を突破し、ジェネリック医薬品の承認を獲得したのが沢井製薬とT&#...

電池特許はCATLだけじゃない――AI冷却から宇宙利用まで、注目5大トピック

近年、知的財産の世界では、特定の企業やテーマに関心が集中しやすい傾向がある。中国・CATLの電池特許戦略や、AIをいかに効率的に冷却するかといったテーマは、テクノロジー産業の今を象徴するキーワードだ。しかし同時に、その裏側には見落とされがちな知財動向や、将来を左右しかねない新しい潮流が潜んでいる。本稿では、「電池特許CATL以外にも」「特集AIを冷やせ」を含め、いま注目すべき5本のトピックを整理し...

バックオフィス改革へ ミライAI、電話取次自動化で特許取得

AI技術の進化が加速するなか、企業のバックオフィスや顧客対応の現場では「省人化」「自動化」をキーワードとした取り組みが急速に広がっている。その中で、AIソリューションを展開するミライAI株式会社は、従来の電話取次業務を人手に頼ることなく「完全無人化」するための技術を開発し、特許を取得したと発表した。この技術は、音声認識・自然言語処理・対話制御を組み合わせ、従来課題とされてきた「誤認識」「取次精度の...

技術から収益化へ――河西長官が訴える“知財活用”の新ステージ

特許庁の河西長官は、来る9月10日に開幕する「知財・情報&コンファレンス」を前に記者団の取材に応じ、日本経済の競争力強化における知的財産の役割を改めて強調した。長官は「日本は技術とアイデアを数多く持ちながら、それを十分に事業化や収益化につなげきれていない。知財で稼ぐ政策を実現することが不可欠だ」と語り、特許庁としても産業界と連携し、知財活用の裾野を広げる方針を示した。 ■ 知財立国から「稼ぐ知財立...

トランプ政権が構想した特許税 ―特許価値評価の壁と企業への影響

アメリカ合衆国における税制改革は、政権の経済戦略を象徴するテーマである。ドナルド・トランプ政権下においても例外ではなく、法人税率の引き下げや海外利益の還流促進策など、多くの議論が繰り広げられた。その中で一部の政策担当者やシンクタンクから浮上したのが、知的財産権、とりわけ「特許」に対して課税を行う仕組み、いわゆる「特許税(Patent Tax)」の導入構想である。これは企業が保有する特許を資産として...

グローバル出願も効率化!特許業務支援プラットフォームappia-engine進化

知的財産の管理や特許業務は、多くの企業や研究機関にとって欠かせない活動です。しかし、実際の業務現場では「出願件数の増加」「国際的な審査対応」「膨大な書類作成」「調査の手間」など、数々の課題が存在しています。特にグローバル競争が激化する中で、迅速かつ正確に知財を扱うことは企業価値の向上に直結するため、知財部門や特許事務所にとって効率化は最優先事項となっています。 こうした背景を受けて開発されたのが、...

大阪・関西万博を彩る知財の力――特許庁が『とっきょ』特別号を発行

2025年に開催される大阪・関西万博は、世界各国から最新の技術や文化が集結する「未来の実験場」として大きな注目を集めている。その舞台裏では、知的財産(知財)が重要な役割を果たしていることをご存じだろうか。特許庁はこのたび、広報誌「とっきょ」の特別号として、大阪・関西万博に関連する知財の数々を特集し、その魅力と意義を幅広く伝える試みをスタートさせた。 本稿では、その特別号の内容を紐解きながら、万博と...

建築業界の常識を変える!スタイルポート、3D空間コミュニケーション特許を取得

建築や不動産の分野において、デジタル技術の導入は急速に進展している。その中で注目を集めているのが、株式会社スタイルポートが開発した「3D空間上でのプロジェクトコミュニケーション技術」である。同社はこのたび、同技術に関する特許を取得したと発表した。本稿では、この特許の概要、業界へのインパクト、さらには今後の展望について詳しく解説する。 1. 特許の概要 今回、スタイルポートが取得した特許は、建築物や...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る