株式会社デサント(本社:大阪市浪速区 代表:小関 秀一)は、研究開発拠点である「DISC(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX )OSAKA」にて、この度「ポロシャツの襟」に着目した2つの技術開発(特許出願中)に成功したと、23年6月2日プレスリリースで公表した。
動きやすく、洗濯等の手入れもしやすいため、ゴルフをはじめスポーツシーンでは外せないアイテムであるポロシャツ、見た目の印象は襟の美しさに左右される。「DISC OSAKA」では、”ポロシャツは襟が命“プロジェクトを立ち上げ、見た目に美しく、かつ、その美しさが長持ちする襟にこだわり開発を進めてきた。
スタイリッシュな襟の印象を作り出すのに必要な接着縫製技術を採用する際の課題であった断面の露出や、はがれやすさを解決した「ORI-ERI™️(折り襟)」。前立て部と身頃の段差を減らし、自然に美しい襟の開き具合になるようにこだわった設計の「Terraced Pattern™(テラスパターン)」。この2つの技術はいずれもスキーや競泳など、競技ウェア開発で長年培ってきたノウハウを持つ同社だからこそできた技術だとしている。
「ORI-ERI™️(折り襟)」が生まれた”発想の転換“
レーザーで裁断し、接着縫製で仕上げた襟は、縫い目がなくスマートな印象になるが、裁断面が焦げてしまったり、洗濯を繰り返すうちに剥がれてしまう課題があった。これらを解消するために模索する中、開発担当者が発想を転換して生み出されたのが、裁断して貼り合わせるのではなく、型紙を工夫して「折って襟の形を作る」という方法だった。これが「ORI-ERI™️(折り襟)」の基となる考えで、襟パーツを折りたたみ接着する事で裁断面が露出しないため、焦げや変色を気にすることなく、1枚の生地を折っているので剥がれる心配も無くなった。
前立て部の形状を美しく整える「Terraced Pattern™」
2つ目が、襟の見返し部分の厚さを段差設計にするという発想だ。前立て部には、前立ての表裏、シャツ本体の折り返しなど複数の生地が重なっている。そのため厚みが出てしまうが、前立て部を構成する生地の端部をずらし段差をつけることで、厚みの差を軽減したのが「Terraced Pattern™(テラスパターン)」。これにより前立て部の適度な重量感で襟の開き角度を調整し、美しいカーブバランスを実現した。
「1 : 1.618」という比率は黄金比と呼ばれており、この比率の長方形内に最も大きくできる正方形の角を結んでできた螺旋は「黄金螺旋」とされ、古くから美術品にも採用されています。「Terraced Pattern™(テラスパターン)」はこの「黄金螺旋」を襟の前立て部で実現している。
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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