Apple、「計測」アプリの特許を米国とドイツの特許庁で取得

Apple、「計測」アプリの特許を米国とドイツの特許庁で取得


2020年の9月3日、Appleが今年2月に出願していたiOSの「計測」アプリの特許が、それぞれ米国特許商標庁とドイツ特許商標庁から承認がおりたことが明らかになった。

「計測」アプリではiPhone、iPad、iPod touch のカメラを使って、実際にあるものの大きさを測ることができるというもの。Appleの特許出願には、「電子デバイスを使ったより効率性が高く、改善された計測技術が必要である」と記されている。
「スマートフォン、スマートウォッチやスマートグラス含むウェアラブルデバイスなどカメラを搭載した電子デバイスで、自動で実環境の情報を収集・生成し、素早くかつ効率的に物理的な空間または物体の寸法と合わせる」との記載もある。

スマートウォッチやスマートグラスを計測に使用するという説明文は、ドイツ特許商標庁に提出された特許出願のみに記されており、意味深である、とAppleの特許に詳しいPatently Appleはコメントしている。

計測 アプリ 特許

iPhone Maniaによると計測アプリの使い方の一部を次の通りと開示している。

デバイスのソフトウェアが最新版になっているか確認する。「計測」アプリは以下のデバイスで使用が可能。

  • iPhone SE(第1世代以降)およびiPhone6s以降
  • iPad(第5世代以降)およびiPad Pro
  • iPod touch(第7世代)

計測作業は、必ず明るい場所で行う。

  1. 「計測」アプリを開いて、画面の案内に従ってデバイスを動かす。計測している物体と、その物体が置いてある表面の基準となる枠をデバイスが検知。円の中に丸印が表示されるまで、デバイスを動かし続ける。
  2. デバイスを動かして、丸印を計測の開始位置の上に合わせたら追加ボタン[+]をタップ。
  3. デバイスをゆっくりと動かし、丸印を計測の終了位置まで導いたら、追加ボタン[+]をもう一度タップする。

計測した後で、開始位置と終了位置を調整でき、点を長押しして、そのまま目的の位置までドラッグ。点を移動するに従い、計測値が変化する。

計測 アプリ

複数の値を計測する場合は

  1. 1つ目の値を計測した後で、デバイスを動かし、物体の上または近くの別の場所に丸印を合わせる。
  2. 追加ボタン[+]をタップして、2つ目の計測を始め、デバイスを動かし、計測済みのライン上のどこかに丸印を合わせる。
  3. 追加ボタン[+]をもう一度タップすれば、2つ目の計測値が表示される。
  4. 上記の手順を繰り返し、好きなだけ値を計測できる。

取り消しボタンをタップすると、最後に計測した値が削除され、また、「消去」をタップすると、最初からやり直せる。

このように、「計測」 App は、拡張現実 (AR) テクノロジを使ってデバイスをメジャー (巻き尺) に変えてくれるツール。
物体の大きさを測り、四角い物体の寸法を自動検出し、計測結果を写真で保存しておくことができ、iPad Pro 12.9 インチ (第 4 世代)、iPad Pro 11 インチ (第 2 世代)、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max を使えば、わかりやすいガイドが表示されるので、もっと簡単に物体を計測できる上に、人の身長も測ることができ、計測の履歴も確認できという発明。
さらに、リストのボタン をタップすると、そのときのセッション中に計測した値が全部、撮影したスクリーンショットも併せて表示され、空間や一連の物体を計測する際に、記録を取っておけるのが便利。計測した寸法はメモ、メール、その他の App にコピーし、リストの形で保存しておくことも、消去して最初からやり直すことも可能となっている。

【参照】

Apple、「計測」アプリの特許を米国とドイツの特許庁で取得 – iPhone Mania (iphone-mania.jp)
Patent Images (uspto.gov)
Apple’s iOS ‘Measure’ App Patent has Surfaced in both the Patent Offices of the U.S. and Germany – Patently Apple
https://support.apple.com/ja-jp/HT208924


Latest Posts 新着記事

5月に出願公開されたAppleの新技術 〜視線で控えめに確認できるスマートな通知システム〜

はじめに タブレットやスマートフォンで作業しているときや動画に集中しているとき、突然画面上に現れる通知に邪魔された経験はありませんか? Appleから2026年5月21日に公開された発明は、この「通知による作業の阻害」という課題を、ユーザーの「視線(アイトラッキング)」と「LEDライト」の組み合わせによって解決する新たなアプローチです。 画面をいきなり覆い隠すのではなく、まずはベゼルの端で小さく光...

世界で戦うための「見えない武器」――スタートアップと知財の現在地

「資金調達支援」だけでは成長できない時代 スタートアップ支援というと、多くの人はまず資金調達を思い浮かべるだろう。政府による補助金や助成金、ベンチャーキャピタルからの出資、金融機関による融資など、創業期の企業にとって資金は確かに重要な経営資源である。しかし近年、スタートアップを取り巻く環境は大きく変化している。特に技術を強みとする企業にとっては、資金と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な経営資源と...

技術は国境を越え、特許は支配力になる――中国とドイツが映す知財戦争

近年、中国企業による欧州企業の買収や研究開発投資が活発化しているが、その成果が知的財産の世界でも鮮明に表れ始めている。ドイツの調査機関が公表した最新分析によると、中国企業や研究機関が保有する「ドイツで開発された特許」が1万1000件を超えたという。この数字は単なる特許移転の規模を示すだけではない。世界の技術覇権を巡る競争が、製造拠点や市場シェアではなく「知的財産権の所有権」にまで及んでいることを象...

オピオイド危機と知財戦略――ナロキソン点鼻スプレーが果たす役割

オピオイド危機の中で注目される救命薬 製薬業界における特許というと、多くの人は新薬そのものを思い浮かべるだろう。新しい有効成分を開発し、その独占販売によって研究開発投資を回収する。長年、医薬品ビジネスはこうしたモデルを中心に発展してきた。しかし近年、その構図は少しずつ変化している。有効成分そのものだけでなく、薬をどのように患者へ届けるかという製剤技術やデバイス技術が競争力の源泉となり始めているから...

ジェネリック業界の常識を変えるか――東和薬品が進める供給網再設計

いま東和薬品が見ているのは、価格競争より供給能力の壁だ 東和薬品の吉田逸郎社長は2026年5月14日の決算説明会で、特許満了医薬品の生産能力増強に向けた協業について、「まだ限定出荷もあり、需要に対する供給が追いついていない。生産量をまだ増やしていく必要がある」と述べ、さらなる協業拡大に意欲を示したと報じられている。東和薬品はすでにCDMOのアドラゴスファーマ川越、三和化学研究所との協業を進めている...

スタートアップの社運をかけた反撃――ビーサイズ対MIXIの深層

このニュースが重いのは、単なる特許訴訟ではないからだ ビーサイズがMIXIに対して特許訴訟で反撃した、という話が注目を集めたのは、単にスタートアップが大企業を訴えたからではない。 本当に重いのは、その前段に協業や出資の打診があり、その後に競合製品の参入が起きた、という流れが語られている点にある。 Business Insider Japanによれば、2019年にビーサイズはMIXI側と面談し、出資...

超大型新薬の失効で何が起きるのか――製薬株のジレンマの深層

2026年から始まるのは、単なる減収ではなく「評価の組み替え」だ 製薬株にとって特許切れは昔から避けられない宿命だった。 だが、2026年から2030年にかけての波が特に重いのは、失効するのが単なる主力品ではなく、企業価値を支えてきた超大型薬だからである。Optumは2026年を「大きな特許切れの始まり」と位置づけ、後発品やバイオシミラーの影響が本格化すると整理している。さらに業界分析では、202...

“もっと賢いAI”では足りない――Googleが示した信頼性向上の新ルール

いま問題になっているのは、AIが答えられるかではなく「なぜそれを信じるのか」だ 生成AIの進化で、文章を作ること自体はかなり当たり前になった。 要約もできる。説明もできる。比較も提案もできる。 だが企業でも一般ユーザーでも、最後にいつも残るのは同じ疑問である。 その答えは、なぜ信じていいのかという問いだ。 この点で、Googleが出願している特許はかなり示唆的だ。 Googleの公開特許 JP20...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

大学発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る