iPhone、ディスプレイ埋め込み型の赤外線式Touch IDで特許取得、採用はあるか?

アップルのiPhone用ディスプレイ埋込み型Touch IDで、米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2020年11月3日に公開した特許は、「電子デバイスディスプレイにおける短波赤外線光学イメージング」というタイトルで、ディスプレイを透過して指紋認識を行う方式が記載されたもの。

この方式による指紋認識では、ディスプレイの下に光学イメージングシステムを搭載し、それから短波赤外線をディスプレイ方向に向けて照射、ディスプレイに接した指の凹凸に応じた反射光を読み取り、指紋を認識するものです。

赤外線を使うメリットは、人間の目にはまったく見えないため、気が散ったり眩しくならないこと。さらにディスプレイは赤外線ではない可視光を発しているため、光センサーは誤検出や読み取り失敗の恐れもないということです。

また特許文書では、光学イメージングシステムをディスプレイに隣り合わせて配置できるが、それではベゼルが厚くなる可能性があると指摘。その代わりに画面の保護層、タッチセンサー層およびディスプレイ素子の下に配置するというアプローチです。

具体的には、まず光学イメージングシステムが短波赤外線を上方向に発信し、指が画面と接触している尾根部分に光を反射。その反射光を同じシステム内にある感光素子で受光し、指紋イメージを得るというもの。

Touch ID

Touch ID

一方で、アップルは過去に画面埋込み型を含む「物理ホームボタンを使わない「Touch ID」関連の特許をいくつも出願や取得している。20192月にはディスプレイの下部(水平方向の下)に音響センサーを設けた画面どこでも指紋認証特許の出願、同年12月には光学式で画面埋込み型の特許取得が明らかになっているのもそのひとつ。

なお、本特許はまだ開発案の段階であり、2021年モデルのiPhone13に搭載される可能性は低いとも言われ、ディスプレイ埋込み型Touch IDが登場するとしても、時間がかかりそうだ。

【参照・引用先】

Patently Apple
https://iphone-mania.jp/news-326462
https://japanese.engadget.com/future-iphone-touchid-035050847.ht

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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