意外と知らない「ツナ」と「シーチキン」の違いは?ツナはマグロの一般名称、シーチキンは商標名

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コンビニで定番のひとつがツナマヨのおにぎり。この「ツナ」はいろいろな料理に使うことができ、便利でなおかつおいしい食材のひとつですが、「ツナ」のことを「シーチキン」と呼んでいる人も多いようです。はたして「ツナ」と「シーチキン」、このふたつの違いをご存知でしょうか。

ツナ商標

ツナ=tunaは英語でマグロの意味。一般的にはマグロの身を油に漬けたもので厳密に言えば、 “tuna” とはスズキ目サバ科マグロ族の魚のことを指し、この族の魚は13~15種類ありカツオやサバもこの族に属する魚となる。そのため、ツナ缶というと一般的にマグロの油漬けの缶詰のことを言いますが、カツオの身を油漬けにした食べ物も「ツナ」と呼ばれることもある。また、「ツナ」はマグロの身で作った加工食品全般を指すこともある。

一方、「シーチキン」とは、実は株式会社ごろもフーズが発売している「ツナ缶」の登録商標名で日本でのシェアは半分ほど。しかし、ツナ缶のことを「シーチキン」と呼んでいる人も多いのでは。「シーチキン」のように、シェアが圧倒的だったり、最初に発売された商品名などの場合は商標名が一般的な名称として使われる場合がよくあります。

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ちなみに、はごろもフーズの「シーチキン」という名前の由来でいちばん知られているのは、ツナでもビンナガマグロで作ったツナは味がさっぱりとしていて、鶏のささみに似ていることから欧米では「海の鶏肉」と呼ばれ、これを英語に直すと “chicken of the sea” 。はごろもフーズはこれを商品名にしようと考えたのではという説。輸出した時にもちゃんと意味が通じる名前だからです。

しかし、残念ながら “chicken of the sea” は “Chicken of the Sea International” の社名であり、登録商標となっていた。この“Chicken of the Sea International” は世界的なシーフードの会社であり、ツナ缶も発売している。そこで、はごろもフーズは「シーチキン(sea chicken)」という名前でツナ缶を発売し、商標を獲得。この名称は英語としては少し変ですが、意味は伝わるとして。

「ツナ」と「シーチキン」、同じものの表現ですが方や一般名称、方や商標登録名なのでその使い方には注意が必要となります。このように普段使っている名称にも一般名称と登録商標名を気に留めないで使っているケースは多々見受けられます。

例えば、ウォシュレット=TOTO株式会社。イクメン=株式会社アルマダ、上田育弘。イケメン=株式会社エムアイシー、株式会社尾張屋、有限会社松崎製菓、株式会社ジェイギフト、セムプランニング株式会社、増原三千哉、株式会社サイバード。コスプレ=株式会社D4エンタープライズ。女子高生=伊藤ハム株式会社、株式会社響。スマホ=有限会社日本健康科学研究センター。宅急便=ヤマトホールディングス株式会社。デジカメ=三洋電機株式会社、江崎グリコ株式会社、株式会社三栄書房。バンドエイド=ジョンソン・エンド・ジョンソン。美少女=株式会社エヌ・エル・エー。美女=有限会社新世興業。変身=株式会社バンダイ、株式会社ソフト99コーポレーション、株式会社明治、小林製薬株式会社。万歩計=山佐時計計器株式会社。これらはそれぞれ各社の登録商標名です。

このように普段一般名称のように使っている単語が商標登録されていることも多く、商品やサービス、広告などに使ってしまうと思わぬトラブルにもなりかねないので事前に特許情報プラットフォームで確認したいものです。

【参照】
https://gimon-sukkiri.jp/tuna-seachiken/
https://amaru.me/trivia/different-tuna-seachicken/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。