
米の転作作物としても栽培されるソバだが、買いたたかれることも多いとか。味や香り、鮮度を客観的に数値化できれば、仲買業者やメーカーは高品質なものをそれなりの価格で買い取らざるを得なくなる。
そば粉の風味を測定する手法を研究していた地元・信州大学の旧知の特任教授から、装置の開発を打診された機械部品メーカーの有限会社八剣技研(本社:長野県茅野市 代表:清水尚哉)は味・香り・鮮度・緑度の4項目を、たった2秒で測定できる装置で特許取得した発明者の清水氏について朝日新聞デジタルがその開発話しを22年11月24日伝えている。
世界初!そばの風味を瞬時で測定出来る装置を開発!!これまでは、目視で確認するなど、職人の勘に頼っていた品質の評価を、数値として「見える化」する事により、客観的でわかりやすい評価が出来るため、品質の基準が明確となる。
本装置は、信州大学農学部の井上名誉教授と共同開発した製品であり、4項目を1台で測定出来る点や、風味を安価で簡易的に瞬時で測定できる点が世界初の技術となる。今後、ソバのブランド力向上、生産者の地位向上に役立てたい。認知度を高めるため、生産者・製粉業者・ソバ関係団体様との連携を図っていく予定だとしている。
特許の概要
【特許番号】6524557
【登録日】2019年5月17日
【発明の名称】ソバの品質評価方法、品質評価装置および品質評価・選別システム
【特許権者】 【氏名又は名称】国立大学法人信州大学 【氏名又は名称】有限会社八剣技研
【発明者】 【氏名】井上 直人 清水 尚哉
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ソバについては、他家受粉のため、小麦や米などの自家受粉の穀類に比べて品質に差が出やすいので、客観的な評価基準に従って精度良く品質を評価できることが望まれている。例えば、農林水産省によるソバの農産物検査規格による等級と、市場(実需者)の品質評価との間にはかい離がある。また、ソバの評価基準、例えば製粉会社でのソバの評価基準が具体的にどのような指標に基づいているのかが明らかにされていない。このために、ソバについての適切な品質評価方法が強く望まれているとともに、単粒毎にも品質のバラツキが大きいことから、単粒毎に品質評価して連続的に選別することが望まれてもいる。(以下、省略)
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のソバの品質評価方法は、評価対象のソバに励起光を照射して蛍光を発生させ、前記蛍光を分光分析して、所定波長帯の蛍光量を、品質評価用の測定値として求め、前記測定値を、予め設定されている前記ソバの品質評価基準を表す基準値と比較して、前記ソバの品質を評価することを特徴としている。
本発明において、ソバが玄ソバの場合には、前記基準値として、果皮の充実度を示す果皮の比重、果皮重および果皮率のうちの少なくとも一つと所定の相関のある蛍光量を採用することができる。事前に、充実度が既知の玄ソバに対して励起光を照射して得られる蛍光量を測定することにより、充実度に対応する基準値を求めておけばよい。例えば、基準値および測定値として、紫レーザー励起蛍光における500〜640nmの波長帯域の蛍光量を用いることができる。(以下、省略)
【オリジナル記事・引用元・参照】
http://www.yatsurugi.co.jp/seeding_machine/
https://www.asahi.com/articles/DA3S15483201.html
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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