世界初 “鋳造製ウイスキー蒸留器”の製造技術がウイスキーの本場、英国で特許取得

すずと銅の合金を鋳造して作るウイスキー蒸留器の製造技術について、ことし9月にイギリスで特許が認められたことを受けて、若鶴酒造株式会社(本社:富山県砺波市 代表:)小杉康夫)は、2019年蒸留のシングルモルトウイスキーを「三郎丸(さぶろうまる)Ⅱ(セカンド) THE HIGH PRIESTESS(ザ ハイ プリーステス)」と命名し、本数限定で販売することを22年11月24日公表した。

これは、2020年発売「三郎丸0 THE FOOL」、2021年発売「三郎丸ⅠTHE MAGICIAN」に続く第三弾となる。
世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」で蒸留した原酒が商品化されるこのウイスキー、シングルモルト三郎丸シリーズでは今回が初めてとなる。高岡銅器の鋳造技術により製造されたこの蒸留器は高い耐久性をもち、銅と錫の2つの効果によりまろやかで洗練された酒質を実現。

その革新性から、「令和3年 富山県ものづくり大賞」、「第36回 素形材産業技術表彰 経済産業大臣賞」、「第9回洋酒技術研究会賞」など数々の表彰を受けており、また、今年9月にウイスキーの本場イギリスでも特許が認められた。

三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS」発売にあたって

2019年、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」が三郎丸蒸留所で稼働をはじめました。長い歴史と伝統をもつ高岡銅器の鋳造技術により製造されたこの蒸留器は高い耐久性をもち、銅と錫の2つの効果によりまろやかで洗練された酒質を実現しました。その革新性から日本、そして英国でも特許が認められ、私の幼いころからの目標であった発明家になるという夢を叶えることができました。銅と錫。そして初留と再留の2つの組み合わせにより生み出されたスピリッツはまさに無垢の器。未来がどう描かれていくのか、ここからが真のスタートです。

イギリスでの特許登録

登録番号 : GB2590218
登録日 : 2022年9月14日

日本での特許登録

【特許番号】特許第6721917号(P6721917)
【登録日】令和2年6月23日(2020.6.23)
【発明の名称】蒸留酒用の蒸留装置(72)
【特許権者】 【氏名又は名称】GRN株式会社 株式会社老子製作所 富山県
【発明者】 【氏名】稲垣貴彦 元井秀治 氷見清和【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】
本発明は、酒質に優れ、製作が容易で低コスト化を図るのに有効な蒸留酒を製造するための蒸留装置の提供を目的とする。

【課題を解決するための手段】
本発明に係る蒸留装置は、ポット部と、前記ポット部の上部に設けたヘッド部と、前記ヘッド部の先に設けたライアーム部とを備え、前記ポット部,ヘッド部,及びライアーム部のうち、少なくとも1つ以上が銅合金の鋳物製であることを特徴とする。本発明に係る蒸留装置は、蒸留酒の装置の構成にポット部,ヘッド部,ライアーム部を有すると表現したものであり、他の構成部品が含まれてもよく、その構造に制限がない。(以下、省略)


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2203/15/news013.html
https://whiskymag.com/story/2-new-beginnings

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

コメントを残す