耳が不自由な人や外国人でも劇場・舞台芸術が楽しめる音響通信技術について、エヴィクサーが米韓で特許取得

エヴィクサー株式会社(所在地:東京都中央区、代表:瀧川淳)は、耳が不自由な人や外国人でも劇場・舞台芸術を楽しめる音響通信技術(日本で特許取得済み:※特許第6163680号)について、このほど米国と韓国で特許を取得したことを22年7月20日公表した。

エヴィクサーが開発した音響通信技術は、「暗号化したデータを埋め込んだ特殊な音(透かし音)」やデータベース上に保存されている音(音源)の「特徴点(フィンガープリント)」をスマートフォンやスマートグラス、ロボット端末などのデバイスが自動認識することで、デバイスをリアルタイムでコントロールするもの。

ライブである劇場・舞台芸術では従来、ステージの進行に合わせて字幕を送る信号をオペレーターが操作していたが、同技術によりオペレーターの操作なしに字幕サービスを提供することを可能にした。

具体的には、本公演前の稽古時から台本を元に字幕ガイドを制作した場合、ライブであるため、稽古時と本公演では細かい進行時間にズレが生じることがほとんどだが、それをBGMや効果音を補正するタイミングと捉えて、その中に特殊な音声信号を組み込み、観客がつけるメガネの字幕の進行をステージの進行に調整する機能を盛り込む仕組みとなっている。2018年2月から劇団四季の公演で導入されていた。

劇場・舞台芸術では舞台装置の制御などで電波や無線技術を多く利用しており、その混線のリスクがなく、追加の設備やオペレーターも不要な同技術は数年にわたる運用においても安定的な動作が評価されてきた。同社では今後は中国や欧州での特許取得を進めつつ、米国ブロードウェイをはじめとする世界の演劇興行に活用してもらうよう働きかけてゆくとしている。

一方、全国の映画館では「スマホで聴く音声ガイド」「メガネで見る字幕ガイド(字幕メガネ)」によって、視聴覚障害者が映画を楽しめるバリアフリー上映を実現し、これまで邦画350作品以上に採用されてきた。この技術は、ドローンからスマホに音響通信し、人が行けない場所に防災情報を提供するなど防災分野や、博物館の非接触の多言語サービスにも活用されている。 

特許の概要

【発明の名称】コンテンツ再生プログラム及びコンテンツ再生装置
【特許番号】特許第6163680号(P6163680)
【登録日】平成29年6月30日(2017.6.30)
【特許権者】 【氏名又は名称】エヴィクサー株式会社
【発明者】 【氏名】瀧川 淳  鈴木 久晴  那須 猛士


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.evixar.com/archives/12905
https://www.evixar.com/archives/12312

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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