
生活環境学部情報メディア学科(2023年度から社会情報学部社会情報学科)の福井哲夫教授が発明した数式入力インターフェイス「MathTOUCH」で、数式からグラフを表示することが可能になったことが22年8月29日同大学より公表され、数式からグラフを自動的に作成するツールは例がなく、GIGAスクール時代の数学教育の大きな推進力となることが期待されている。
「MathTOUCH」は福井教授が2015年に特許を取得した画期的なソフトで、従来、数式のデジタル入力は、特殊なプロットやコマンドで指示しないと作成できないのが難点だったが、「MathTOUCH」は数式を文字情報として打つだけで数式の候補が表示される。
たとえば、パソコンで数式を打つとき、2分の1は縦に2段にしたいのに横に並んでしまう。xの二乗は右肩に小さく入れたいのに同じ大きさになってしまう――。「MathTOUCH」なら、「えっくすのじじょう」は「x2」、「にぶんのいち」は「1/2」などと入力すると、目指す数式の候補がAIで可能性の高い順に表示される。特殊なデジタル言語が不要なため、タブレット端末上で数学のドリルワークも可能にしたソフトだ。
今回、さらに数式が示すグラフを自動再生できる機能が加わりました。たとえばy=2x²と打ち込むと放物線形の関数グラフが現れ、数式が示す内容が平行移動したグラフになるか、交点や接線が本当にその位置にあるか、などを視覚的に確かめることもでき、数学の理解促進に役立つと期待されている。
また、ドキュメントリーダー機能で数式を含む数学文章の読み上げも可能になり、数式の読み方がわからない場合や、音声付きで勉強したいときに重宝する。
科研費助成事業「マルチモーダルな数式入力UIの研究と数学学習支援環境」(科研費番号:20K12117)の研究代表者として、MathTOUCH専用ホームページ( https://mathtouch.org )を運営。福井教授は「数学の勉強をするとき、数式をグラフにするとイメージしやすい。ただ、パソコン上でグラフを描こうとすると、特殊なプロットやコマンドで指示しなければならず、数学を勉強したいだけの生徒や学生には負担が大きすぎました。教材づくりをする教員側の負担軽減にもつながります」と話している。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.u-presscenter.jp/article/post-48720.html
https://digitalpr.jp/r/62373
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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