静かに進むクルマの“再発明”? スマートフォン市場が成熟したいま、Apple Car関連特許が再び増える

アップルの自動車関連技術開発が静かに進行していた。関連の特許出願が増えており、その内容を見ると自動運転などソフト分野のほか、シートやサスペンションといった乗り心地に直結するハード関連などの技術もあるとされる。

最近では車とモノとの通信「V2X」に注力し、「アップルカー」を巡る噂が絶えないなか、クルマからモビリティーへの変革に向けた技術基盤の構築を模索しているようだとiPhone maniaが22年7月26日伝え、ほかいくつかのメディアも最近公開の特許の件数とその内容からアップルの自動車関連技術開発について取り上げている。
具体的にはアップルが2000年以降に出願し、6月1日時点で公開されている自動車関連特許については、自動運転に関するソフトウェアやシートやサスペンションなどのハードウェアに関する累計が248件だった。ちなみに、特許は出願から公開までに約1年半かかる。

最新の21年の出願分はほとんどが未公開だが、すでに8件が公開済みでこれから23年にかけて随時公開される。21年の同時期には20年出願分の公開は5件で、結果的に27件まで増えている。

通称“Project Titan”と呼ばれるAppleの自動運転車プロジェクト。秘密主義のアップル、詳細は依然として不明のままで、一時は計画の頓挫も噂されていた。しかし、Nikkei Asiaによると、いまも入念な準備をして計画を進行させているようだ。

アップルの自動車関連の特許出願が目立ち始めたのは、初代iPhoneをリリースした翌年の2008年だったとされ、特許申請ペースは2017年の66件をピークに一時期先細ったものの、2021年の申請内容すべてが公開された場合、再び最盛期の2017年と同程度の出願数になるようだ。

しかし、Apple Carの進展はいまだに明らかにされない。そのためProject Titanが一体何を目的としているのかも正確には不明で、乗用車型の自動運転車との見方が主流ではあるものの、乗用車ではなく電気(EV)バンになるとの報道や、自動車開発を諦め運転ソフトウェアに注力するのではないかとの観測も過去には浮上していたこともあると言われている。

しかしながら、Nikkei Asiaによると、Appleは車を“再発明”したいと考えているようで、CarPlayなどのソフトウェアに固執しているわけではなさそうだ。2025年はインターネットと常時接続した車のコネクテッドカーやEV市場が転換点を迎える年になるとされているが、それまでにAppleはApple Carをリリースできるのかどうかもいまだ不明だ。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://iphone-mania.jp/news-471836/
http://flat-display-2.livedoor.biz/archives/59556219.html

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。