「闇落ちとまと」を商標登録、出荷できない変色トマト、実は甘いと「絶妙なネーミング」で大人気に

ネットで話題の「闇落ちとまと」が商標登録。その理由を聞いてみると、納得だった…。

少し形が悪かったりふぞろいだったりするが、味は正規品と変わらない訳ありグルメ。価格も手ごろなこともあって、需要も高い。今ツイッター上では、新潟県の農園が販売している「人気訳ありトマト」が商標登録をしたと話題になっていることをmodelpressが22年7月2日伝えている。

「闇落ちとまと」とコメントを添え、商標登録証の写真を投稿したのは、新潟県にある曽我農園のツイッターアカウント。闇落ちというインパクト抜群の文字に驚いた人も多いだろうが、決して怪しいものを販売している訳ではない。

同園は、雪国の冬を乗り越えた「越冬フルーツトマト」などを販売。闇落ちとまとは、春に糖度を上げるために栽培した結果、尻腐れができてしまったものを定義している。一部が黒く変色するので一般には流通しないが、直売所で販売。糖度が8度以上で、フルーツのような甘さが特徴の商品だ。

一度耳にしたら忘れない商品名と、フルーツのような味わいからネットで話題になることも多い闇落ちとまと。販売の経緯はコロナ禍だという。

それまで尻腐れができたトマトは、加工品(トマトジュースやトマトケチャップ)の原料などに使用していたが、コロナ禍で販売数が低迷。どうすれば売れるか考えた結果、SF映画『スター・ウォーズ』に登場するアナキン・スカイウォーカーから連想し、「闇落ち」を商品名に入れて販売したところ、SNSを中心に話題を呼んで人気商品となったのだ。

気になる人も多いであろう、商標登録をした経緯については、「トマトの『尻腐れ果』(闇落ちとまと)を販売するにあたって、ある程度の知識や経験がないと判断するのが難しいという現状があります。似たような症状で病気のものもあったり、季節によっては甘くないものもあります。家庭菜園や他の農家でなどでむやみに闇落ちの名前で間違った果実が販売されるというトラブルを防ぐため商標登録しました」と説明する曽我農園さん。

それ以外にも、「闇落ちとまと」という商標を取ることで、ブランディングができて大きなビジネスチャンスになると考えたそう。ちなみに、本家のフルーツトマトよりもおいしい場合もあるそうだ…。

昨年7月に商標登録の申請をして、今年の1月には登録。今後はトマトのカテゴリーだけでなく、トマトジュースなどの加工品なども申請していくという。

闇落ちとまとの値段については時価で、今年は暖房燃料高騰にともない1箱4,000~5,000円で販売。昨年よりも値上げはしているものの、直売所ではすぐに売り切れるそうだ。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://mdpr.jp/news/detail/3233832

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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