Apple、1997年登録の広告コピー「Think Different」— EUでの商標権を失う

Appleは、1997年から2002年にかけて展開した広告コピー「Think Different」の欧州連合(EU)における商標権を失ったことが判明したとiPhone Maniaが22年6月9日伝えている。

1997年に商標登録

欧州司法裁判所は現地時間2022年6月8日、Appleの「Think Different」の商標権登録を取り消したと発表した。

スティーブ・ジョブズ氏が復帰した1997年、Appleは有名なコピー「Think Different」を用いた広告キャンペーンを展開した。それは、1997年、スティーブ・ジョブズ氏がアナウンスを担当したものの、実施に放送されることのなかった。

アインシュタイン、ボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・キングジュニア牧師、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻、トーマス・エジソン、モハメド・アリ、ガンジー、アルフレッド・ヒッチコック、パブロ・ピカソといった、変人扱いされても信念を貫き、歴史に名を残した偉人たちが登場するメッセージ性の強い映像と、落ち着いた声に秘めた情熱を感じるナレーションが印象的だった。

この商標は、コンピュータ、コンピュータターミナル、キーボード、ハードウェア、ソフトウェア、マルチメディア製品に適用されていた。

Swatchが商標権取り消しを要求

しかしスイスの時計会社Swatchが2016年、「Think Different」の商標登録取り消しを求め、欧州連合知的財産庁(EUIPO)に3件の申請書を提出した。

同社の言い分は「Appleは『Think Different』を5年間使用していない」というもので、3件の申請書は「Tick Different」のフレーズを使うためにAppleの商標権を取り消してほしいという内容だった。

「Think Different」は10年間使われていなかった

2018年、EUIPOはSwatchの言い分を認め、2016年10月14日をもってAppleの商標権を取り消す判断を下しました。Appleはこれに異議を唱え、2021年1月にEUIPOとSwatchを相手取り、欧州司法裁判所で提訴た。

しかし現地時間6月8日、欧州司法裁判所はAppleの訴えを退ける判決を下した。同裁判所は、「Think Different」はSwatchが商標権取り消しの訴えを起こすまでの10年間、ほとんど使われていなかったと説明している。


【オリジナル記事・引用元・参照】
ttps://iphone-mania.jp/news-103714/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。