ニコンのフラッグシップ機「Nikon Z9」の新機能が特許違反で訴えられる

ファームウェアVer.2.00で「12bit 8.3K/60p RAW動画内部記録」に対応しました。しかし、プロ向けシネマカメラのメーカーとして知られるRED Digital Cinemaが「Nikon Z 9のRAWファイル記録技術が自社の特許を侵害している」として訴訟を起こす事態が発生しているとGigazineが22年6月3日伝えている。

RED Digital Cinemaは高画質かつ比較的安価なプロ向けシネマカメラを開発・販売する企業です。RED Digital Cinemaはカメラで撮影した映像ファイルを高品質なまま圧縮する独自のRAWデータ圧縮技術を開発して特許を取得しており、2013年にはソニーに対して「撮影データ圧縮技術の特許に抵触している」とする訴訟を起こしている。

Red.com, LLC v. ニコン株式会社 他
8:22-cv-01048|カリフォルニア州中央地方裁判所

除法サンタアナ (南部地区)
裁判官フレッド・W・スローター判事
提出2022年5月25日
ケースフラグACCO, (JDEx), AO120, DISCOVERY, and MANADR
奉行治安判事ジョンD.早い
訴訟の性質 830 特許
原因 28:1338 特許侵害

RED Digital Cinemaが取得している特許にはデータ圧縮技術に関するものに加えて「ベイヤー配列のセンサーが出力したRAWデータを圧縮する」というアイデアも含まれている。2019年にはAppleが「RED Digital Cinemaが所持している特許は新規性が乏しい」としてアメリカの特許商標庁に(PDFファイル)異議を申し立てたものの、特許商標庁は異議申し立てを却下した。

新たにRED Digital Cinemaが特許訴訟の対象としたのは、Nikon Z 9のファームウェアVer.2.00で追加された12bitの動画RAWデータをカメラ内に保存する機能です。なお、記事作成時点ではNikon Z 9から当該機能が削除されるか否かは明らかになっていない。

ニュース共有サービスのHacker Newsには、今回のRED Digital Cinemaによる特許侵害申し立てについて「ベイヤー配列センサーが出力してデータを圧縮するという誰でも思いつきそうなアイデアの特許が存在するのはおかしい」といった指摘が寄せられてる。一方で「RED Digital Cinemaが特許を取得した当時はシネマカメラにベイヤー配列センサーは用いられておらず、RED Digital Cinemaのアイデアには新規性があったと言えるのでは」という意見も投稿されている。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://gigazine.net/news/20220603-red-nikon-video-compression-patent/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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