富山工業高校で「筆記用投影装置」が開発され、特許の出願が行われた。この装置は同校電気工学科に所属する3年生7人によって開発され、富山県内で史上初となる高校からの特許出願となった。
「筆記用投影装置」は筆記者の手元に手本となる文字を投影するもので、あらゆる人が美しい字を書けるようになる画期的な装置だ。履歴書などの手書き書類作成や児童の習字練習、高齢者の生涯活動への活用が期待されている。
開発に費やされた期間は構想4か月、製作5か月の約9か月。開発は課題研究授業の一環として進められ、年度当初からアイデアを練り上げ、実際に製作に着手したのは8月頃。そこから5か月間の製作作業を経て、1月中旬についに装置は完成した。
装置のサイズは高さ35cm、幅8cm、奥行き10cmで、簡単に持ち運びできる大きさに設計されている。内蔵された小型プロジェクターを用いて、筆記者の手元に文字や画像を投影する仕組みだ。投影する光の強さや文字等の大きさを調整することができ、筆記者や使用環境に合わせた利用が可能になっている。
班長として開発に携わった有沢海斗さん(18)は、「将来的に、いろいろな人に使ってもらえれば嬉しい」とこの装置の未来への期待を語った。他のメンバーからは、「開発を通じて仲間と協力して目標を達成した経験」や「高校からの特許出願という前例のない経験」をすることができたという感想があがっており、生徒たちにとってこの開発は人生に大きなインパクトを与える経験となったようだ。
担当教諭の竹島克大教諭は今回の成果に対し、「高校生の発想力はすごい。」と感嘆していた。その言葉からも分かるように、今回生徒たちが成し遂げた成果は非常に素晴らしいものだ。彼らが今後社会に進出し、次々と新しい発明を行っていってくれることを期待したい。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd51edc93a8e8a4b38e602a90241444ae7e4def8
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