マツダが50件超の発明を特許出願! RX-9は50:50の重量バランスを実現したHVか?

マツダが特許出願をしていた発明50件超が2022年1月17日に公開されたと、自動車メディアのMOBYは翌18日次のように伝えている。このなかに、ロータリーエンジンを含むエンジンを用いたハイブリッド車両をはじめとした発明があり、これはRX-VISIONに関連している可能性がありそうだ。

今回公開された発明の中には、駆動時に発生する振動を抑制するバランスウェイトの配置に関する発明や、インバーターやモーターの冷却性能を確保するための放熱器に関する発明などがみられた。これらに共通する目的としてパワートレインの小型化と、それによる重量バランスの最適化が挙げられている。

ロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンよりも小型化できるというメリットがあり、RX-7ではそれを活かしてフロントミッドシップによる50:50の重量バランスを実現。

今回公開された発明は、ロータリーエンジンのさらなる小型化を実現するねらいがあることについて記載され、パワートレインの小型化によりユニット搭載位置の自由度を上げ、重量物を車両の中央に寄せて搭載することで重量バランスを最適化し、運動性能を向上させることが可能としている。

また、2019年9月にはエンジンでの走行とモーターでの走行を任意で切り替えることも可能なハイブリッド車両に関する発明の特許出願もおこなわれているが、このハイブリッド車両の運動性能の向上に今回公開された発明が関連しているようだ。

また、三角窓を廃止したサッシュレスタイプのドアウインドウのガイドに関する発明や、ステーダンパーを設けたサイドドアの構造に関する発明など、ドア周りの構造に関する発明の特許出願も数点公開されている。

このうち、ステーダンパーを設けたドアの構造は、一般的なドアとは異なる開き方になることが予想できるもので、サイドドアにダンパーを使用している例としてはトヨタ セラのようなバタフライ型のドアや、ランボルギーニに代表されるシザースドアなどがある。

マツダは2017年に、アストンマーチンの「スワンウイング」のような開いた際に少し斜め上にあがっていくドアの構造に関する発明の特許出願もしていた。
前述のトヨタ セラなどは、自重により開いたドアが落ちてくることを防ぐためにダンパーを用いているが、今回公開されたステーダンパーを設けたドアの構造に関する発明は、この少し斜め上に開くドアに同様の対策をするためのものとみられる。

RX-VISIONの市販モデルとされる「RX-9」はこれまでにも特許出願からその開発が現在も進行していることが予想されていた。
2022年1月14日から開催されたオートサロンでトヨタが出展した「GR GT3 Concept」は、RX-VISIONと似た車体をもつ車であったことから、トヨタとマツダが共同で開発しているという予想もされている。
RX-9の市販化については、「マツダに新しいスポーツカーを開発する余裕があるのか?」と心配する声も聞かれたが、現在、協業関係にあるトヨタのバックアップを受けられるのであればその心配も払拭されるものと思われる。

RX-VISIONおよびRX-9に関するものと思われる多くの特許出願により明らかとなった発明が、日の目を見るのはいつになるのか。期待しているファンは少なくなさそうだ。


【オリジナル記事・引用元・参照】
ttps://car-moby.jp/article/automobile/mazda/patent-of-rx-vision-rotary-hybrid-for-downsizing-the-powertrain-and-optimizing-the-weight-balance/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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