TradFit、AIスピーカーに話しかけるだけで 最適な旅行情報を提供する基本特許「スマート旅行」を取得


TradFit株式会社が2021年12月4日、基本特許技術「スマート旅行」を発表したと、起業・資金調達メディアの創業手帳は伝えている。(特許第6651162号)

「スマート旅行」は、AIスピーカーから顧客の要望を受け付け、好みに応じたレストランや、観光地、アクティビティなどの観光情報を提供する技術。

今回、基本特許を取得したことにより、独占的に「AIスピーカーから宿泊ゲストの要望を受け付けて、宿泊ゲストの好みに応じたレストラン、観光地、アクティビティ等の旅行情報を提供すること」が可能になる。

TradFitは、スマートスピーカーとチャットボットを活用した宿泊施設の業務効率化システム「TradFit」を提供している。

それは、Amazonが提供するディスプレイ付スマートスピーカー「Echo Show」を活用した、宿泊施設の問い合わせ削減や、宿泊施設内外施設のレコメンド、チャットボットと有人オペレーターによる旅前・中・後の問い合わせの削減などを実現するサービス。

宿泊業界は、新型コロナウイルス感染症の流行により訪日観光客の足は途絶えてしまい大変な苦境に立たされているが、ワクチン接種率の向上や感染状況の落ち着きなどによって再び回復すると考えられている。

コロナ以前の宿泊業界では人手不足と離職率が高いことが課題となっており、慢性的な人手不足を解決するためには、業務効率化が欠かせない。

ほとんどの宿泊施設は予約管理システムなどの導入により基本的な業務効率化を図っており、そのため、さらなる業務効率化を図るには、ホスピタリティ面が考えられる。

訪日観光客数の増加により多言語対応や観光案内などの負担も増加しているため、これらホスピタリティ面での業務効率化と質の向上を両立することが重要とされているが、人手不足であるためスキルのある人材を雇うことは難しいため、ホスピタリティの面で業務効率化・生産性向上を図ることのできるサービスが求められている。

「TradFit」は、スマートスピーカーとチャットボットを活用することにより、宿泊客の利便性を向上させながら、宿泊施設の業務効率化を実現している。

また今回の特許の取得により、独占的にサービスを提供できるようになるため、宿泊業界で大きなシェアを獲得するかもしれない。

TradFitでは他にも多数の特許出願をしており、強固な特許ポートフォリオを構築して、TradFitだけにしか提供できない独占領域を拡大していくとしている。また、基本特許技術「スマート旅行を、
有望企業とのアライアンスにも活用していくとしている。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://sogyotecho.jp/news/20211207tradfit/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000033116.html


Latest Posts 新着記事

村田製作所、“特許力”で世界を制す 年々強化される知財戦略の全貌

電子部品業界において、グローバルで確固たる地位を築く日本企業・村田製作所。同社はスマートフォン、自動車、通信インフラなど、あらゆる先端分野で不可欠な部品を供給し続けているが、その競争優位性の核心には、他社を圧倒する「特許力」がある。 村田製作所の特許出願数は、国内外で年々増加しており、特許庁が公表する「特許資産規模ランキング」においても常に上位を占める。2020年代以降、その特許戦略はさらに洗練さ...

トヨタ・中国勢が躍進 2024年特許登録トップ10に見る技術覇権の行方

2024年における日本企業の特許登録件数ランキングが、特許庁公表の「特許行政年次報告書2025年版」により明らかになりました。その結果、国内企業上位10社には、自動車関連企業が3社名を連ね、さらに中国企業の技術力と知財戦略の成長が際立つ結果となりました。本稿では、トップ10企業の顔ぶれを振り返るとともに、自動車関連企業の動向、中国勢の勢い、そして今後の展望について解説します。 ■ ランキング概要:...

メルク、英ベローナを100億ドルで買収 キイトルーダ後を見据えCOPD新薬を強化

米製薬大手メルク(Merck & Co.、日本ではMSDとしても知られる)は、英国バイオ医薬品企業ベローナ・ファーマ(Verona Pharma)を約100億ドル(1兆4,700億円)で買収することで基本合意に至りました。買収金額は現地株式の米国預託株式(ADS)1株あたり107ドルで、これは直近の株価に対して約23%のプレミアムを上乗せした水準です。 背景:キイトルーダの特許切れと「ペイ...

知財覇権争い激化 中国企業が日本の次世代技術を標的に

中国企業、日本で次世代技術の知財攻勢強化 特許登録が急増 日本における次世代技術分野で、中国企業による特許登録件数が急増している。AI(人工知能)、量子技術、電気自動車(EV)、通信(6G)といった先端分野での出願が目立ち、知的財産権を活用したグローバル戦略の一環とみられる。中国勢の台頭により、日本国内企業の技術優位性や将来的な事業展開に影響を及ぼす可能性があるとして、専門家や政策当局も注視してい...

「aiwa pen」誕生!端末を選ばない次世代タッチペン登場

株式会社アイワ(aiwa)は、ワコム株式会社が開発した先進的なAES(Active Electrostatic)方式の特許技術を搭載した新製品「aiwa pen(アイワペン)」を、2025年7月3日より全国の家電量販店およびオンラインショップにて販売開始したと発表しました。マルチプロトコル対応によって、Windows・Android・Chromebookなど様々な端末での利用を可能にし、使う端末を...

完全養殖ウナギ、商用化へ前進 水研機構とヤンマーが量産技術を特許化

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの持続的な利用に向けた大きな一歩となる「完全養殖」技術の量産化が、いよいよ現実味を帯びてきた。国の研究機関である水産研究・教育機構(以下、水研機構)と、産業機械メーカーのヤンマーホールディングス(以下、ヤンマー)が共同で開発を進めてきたウナギの完全養殖技術について、両者が関連する特許を取得したことが明らかになった。 これにより、これまで不可能とされていたウナギ...

ミライズ英会話、AI活用の語学教材生成技術で特許取得 EdTech革新が加速

英会話スクール「ミライズ英会話」(運営:株式会社ミライズ、東京都渋谷区)は、AIを活用した「完全パーソナライズ語学教材自動生成技術」に関する特許を、2025年5月に日本国内で正式に取得したと発表した。この技術は、学習者一人ひとりの語学レベルや目的、学習傾向に応じて最適な学習教材をリアルタイムで生成・更新するという、従来にない革新的な仕組みである。 本技術の特許取得により、語学教育における個別最適化...

トランスGG、創薬支援で前進 エクソンヒト化マウスの特許が成立

株式会社トランスジェニック(以下、トランスGG)は、2025年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立したと発表した。本特許は、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するものであり、今後の創薬研究において大きなインパクトを与えるものとなる。 ■ エクソンヒト化マウスとは エクソンヒト化マウスは、マウ...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る