
コロナ禍もあって家で過ごす時間が増えたことにより、観賞魚を水槽で飼うビオトープが静かな人気とか、しかしながら従来、魚の糞や餌の食べ残しでアンモニアが発生し水は腐り水替えが手間だった。
これを解決したのが、NHKのニュースでも紹介された『せせらぎ室内ビオトープ』(特許番号:4571226 プランター付き水槽)で、ろ過装置の竹炭内に発生したバクテリアが汚れた水を分解し、植物が栄養源として吸収してくれ水は浄化され水替えが不要になった自然循環浄化システムだ。
開発したのは広島にある株式会社西条庭園(本社:広島県東広島市 代表:今田博)で造園業を主業としている会社。きっかけとなったのは、広島大学大学院の中根周歩教授の研究テーマである「地球温暖化に関する環境問題」に賛同したことから。
産学官連携の事業で開発した緑化システムであり、SDGs達成に取り組む環境に配慮した商品がこの『せせらぎ室内ビオトープ』。
ビオトープの課題である、水槽で観賞魚を飼育すると、魚のフン・餌の食べ残し・微生物の死骸・水草の枯れ葉などからアンモニアが発生。このアンモニアは有害物質だが、ろ過装置内の竹炭に発生したバクテリアの作用により亜硝酸塩(亜硝酸塩イオン)に分解され、最終的に硝酸塩(硝酸塩イオン)になり水中に残り観賞魚を飼育する上で長年問題とされていた。
硝酸塩は少量では魚には害はないが、溜まり過ぎると水中のPHも酸性になり魚に影響が出たり、富栄養価状態となり藻などの発生の原因にもなる。
硝酸塩・硝酸塩イオンを分解できるのは嫌気性のバクテリアだが、従来の上部ろ過システムでは嫌気性のバクテリアが育たないため硝酸塩の分解は進まず、そして分解されない硝酸塩が水槽内に蓄積してくるために水替えが必要になっていた。
それに対してこの発明では、上部ろ過装置の竹炭内に発生したバクテリア(亜硝酸酸化細菌)がアンモニアを分解し硝酸塩になり、水中に溜まった硝酸塩は、観葉植物が栄養源として吸収する仕組みが出来上がり「水替え不要水槽」を実現した。3年以上水換え無しの実積も現在更新中だとか。
さらに、竹炭に植え付けた観葉植物は長期の実証の結果、主にスパティフィラムを使用、スパティフィラムは花を楽しませてくれ、またタバコの臭いなどの脱臭効果もあり室内の不快な臭いも吸収してくれる。
せせらぎ室内ビオトープは、水を水柱状で回転させ水槽へ複数の穴から均一的に戻すことで水槽内の溶存酸素が増え、水槽内の魚にとっても良い環境を構築できる。
加えて、落下する際のせせらぎの水音に、人の耳に聞こえない「ゆらぎの自然音」が存在しこの水音がストレスを緩和してくれることが広島大学で実証されている。これらの発明は特許となり様々な分野で評価を得ている。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://seseragi.coppice.co.jp/home
https://maidonanews.jp/article/14455574
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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