ディスプレイを巻物状に丸めてボディ内へ 格納するデバイスでアップルが特許取得

柔軟性があって曲げられる表示デバイスが実用化されたことで、折りたたみ可能なフォルダブル型スマートフォンが市場に登場した。こうした表示デバイスの応用として、Samsung DisplayやAppleは巻物のようにディスプレイを丸めるデバイスに関する特許を取得している。カナダのクイーンズ大学は、実際に丸められるタブレット「MagicScroll」を試作した。

さらにAppleは、ディスプレイを巻き取れるデバイスに関する新たな技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月22日に「ELECTRONIC DEVICE WITH FLEXIBLE DISPLAY STRUCTURES」(特許番号「US 11,044,822 B2」)として登録されたことを、テクノロジー&ビジネス情報のメディアサイトCNET Japanは2021年6月24日伝えている。(公開特許番号「US 2020/0196460 A1」)。

この特許は、柔軟性のあるディスプレイをローラーへ巻き付けて格納可能なデバイスを説明したもの。内部にローラーを持つ第1の部分と、ディスプレイのローラー側とは
反対の端が取り付けられた第2の部分に分かれている点が特徴だ。

第2の部分を第1の部分から遠ざける方向へ動かすことで、ディスプレイを好きなサイズに引き出せる。そのため、必要に応じて画面サイズを変えられる。ディスプレイに表示するピクセルデータの転送は、デバイス本体から有線接続を介しても、無線接続経由でも実行できる。

ディスプレイは、巻き取られている状態と引き出されている状態を区別できるようになっていて、状態に応じて動作を切り替えられる。また、磁石を使うことで、広げたディスプレイに“しわ”を寄らせないアイデアにも言及している。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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