技術革新力を示す、グローバル革新力ランキング 日本は世界13位に上昇も、起業やICTに課題

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックが人々の生命や経済に甚大な被害をもたらす中、世界の多くの地域で政府と企業がイノベーションへの投資を拡大したことがグローバル・イノベーション・インデックス(Global Innovation Index ,GII)2021年版で明らかになった。

パンデミックを克服し、パンデミック後の経済成⾧を確かなものとするには、新しいアイデアが不可欠であるという認識が高まっていることを示していると、世界知的所有権機関(WIPO)は2021年9月21日伝えている。

学術論文等の科学的成果、研究開発費、知的財産出願数、ベンチャー・キャピタル取引は2020 年も増加し、危機前の水準を上回った。特に、研究開発費はパンデミックによる景気後退にもかかわらず、過去の低迷期よりも堅調だった。

しかし、GII が新たに作成したグローバル・イノベーション・トラッカーによると、コロナ禍の影響は業界によるばらつきが大きいことがわかる。
ソフトウェア、インターネットおよび通信技術、ハードウェアおよび電子機器産業、医薬品、バイオテクノロジーなど、イノベーション関連のアウトプットがある企業は、イノベーションへの投資を拡大し、研究開発活動を強化している。

一方、パンデミック封じ込め策で深刻な打撃を受けたセクターの企業や、ビジネスモデルが人と接触する活動に左右される企業 (輸送や旅行など) は、支出を削減したことをイノベーション・トラッカーは示し、GII2021 は、最先端分野における技術の進歩は非常に有望であることを示しており、COVID-19 ワクチンの迅速な開発はその好例だ。
世界の132カ国・地域を対象に、「政治環境」「ビジネス環境」「特許」などの観点から点数付けした「技術革新力ランキング」。首位は11年連続でスイスとなり、スウェーデン、米国、英国、韓国と続いた。中国は2つ順位を上げて12位についた。

日本は13位で、前年の16位から3つ順位を上げた。技術革新を促す規制や、創造的な商品などの項目で評価が高まったが、携帯用アプリなどオンライン上の創造や高等教育などの項目が足を引っ張っている。

2021年のランキングトップ10は以下の通り。
1位:スイス
2位:スウェーデン
3位:米国
4位:英国
5位:韓国
6位:オランダ
7位:フィンランド
8位:シンガポール
9位:デンマーク
10位:ドイツ
13位:日本

【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.wipo.int/pressroom/ja/articles/2021/article_0008.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR203VD0Q1A920C2000000/
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/56102482.html

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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