PMC所有のデジタル著作権管理技術の特許侵害で Appleが335憶円の支払いを命じられる

米テキサス州東部の連邦地方裁判所は、PMC(Personalized Media Communications)の所有する特許を侵害しているとして、3億850万ドル(約335億円)の支払いをAppleに命じたと、iPhone関連の最新ニュースや便利に使い倒す方法を紹介するiPhone Maniaが2021年3月23日以下のように伝えている。

問題となったのは、AppleがApple MusicやiTunes、App Storeなどで使用している、「FairPlay」と呼ばれるデジタル著作権管理(DRM)技術。

PMCは2015年、自社が所有しているFairPlay関連の特許7つに関して、Appleが使用料(ロイヤルティー)を支払っていないとして訴訟を起こした。一方でAppleは米国特許商標庁(USPTO)に対し、PMCが保有を主張する特許が無効であると主張してきた。
PMCは未払いの特許使用料を総額2億4,000万ドル(約260億円)と見積もっていたが、5日間に渡る審議の結果、陪審員はAppleの売上や特許の使用頻度も考慮すべきだと判断し、3億850万ドル(約335億円)の支払いを最終的に命じた。

Appleは「今回のような、実際に製品を作ったり販売したりしていない企業による訴訟は、イノベーションを妨げ、巡り巡って消費者に損害を与えるものだ」と判決を非難、控訴する構えを見せている。

なお、DRMについては、NTT Smart Connectによると、デジタル著作権管理のことで、音楽や映画などのデジタルコンテンツの著作権を保護する技術や機能の総称。基本的にオリジナルのデータを秘密の符号方式により記録して、特定のソフトウェアやハードウェアでしか再生できないようにすることにより、第三者のコピーや再利用を難しくする技術などのことを指す。

例えば、動画でいえば、自分がアップロードした動画を他者にコピーやダウンロードをさせないように処置するのです。

一方、フリーDRMとはそういった保護技術がされていない、デジタルコンテンツに暗号化などの処置が行われていないものを指し、著作権管理はない。技術的に自由に再生やコピーなどが行われるという点で、DRMとは異なる。

DRMは、どのような技術により暗号化しているのかが公開されていないので、永続的な再生が保障されていないという問題点があるが。一方、著作権に関する問題が多い昨今フリーDRMを選択するのは注意が必要でしょう。と説明されている。

【オリジナル記事、引用元、参照】
https://iphone-mania.jp/news-355801/
https://www.smartstream.ne.jp/useful/keyword/digital_rights_management.html

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。