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2021年7月23日に開幕した東京オリンピック、Yahoo!ニュースが7月25日、その開会式のドローンライトショーのドローン技術についてアップしていたが、その概要は以下のようなものだった。
全体的にはあまり評判が芳しくなかった五輪開会式において、高い評価を得た演し物としては、ドローンによる五輪エンブレムの空中ディスプレイがあげられる。SNSで「日本の技術力すげー」と書いている人もいましたが、あれは、米インテルが一般向けに提供しているサービスであり、金と画像データだけ渡せばやってくれるもので、平昌五輪やスーパーボウル等でも既に使用されており、「日本の技術力」はあまり関係ないのものだった。
このような照明を備えた多数のドローンを制御することで実現するライトショー関連の特許について調べてみると、容易に予測できるようにインテルは最近になりこの分野で多くの特許を出願しているが、その審査経過情報を見ると、「ドローンを使ったライトショー」のアイデアをほぼそのままで権利化できている基本特許に行き当たる。
それが、意外と言えば意外、意外ではないと言えば意外ではないディズニー(Disney Enterprises Inc)を権利者とする”Aerial Display System with Floating Pixels”(US8,862,285)だった。
出願日は2013年2月15日、登録日は2014年10月14日で、主要クレームは実質的に一発特許査定になっており、かなり範囲が広い特許になっている。
おそらく米国のみの特許化で、少なくとも日本国内では特許化されていない。そのことは、世界初のドローンによるライトショーは2012年9月にオーストリアにおいてArs Electronica Futurelabという組織により行われているようなので、いずれにせよ、当時先発明主義だった米国でしか特許化できなかったものと思われる。
米国においてドローンによるライトショーを行う上でこの特許に抵触することは避け難いと思われるが、インテルはどう対処しているのか、ディズニーはインテルとのコラボによりディズニーワールドでドローンショーをやっているので、おそらくはディズニーがインテルとの友好な関係の下に特許をライセンスしているのだと思われる。
ディズニーは、他にも、巨大操り人形をドローンで操作するという特許(8,876,571)をはじめ、ドローンを使用したエンタメ関係の基本特許をいくつか出願しており、ドローンを活用した大規模エンタメショーの知財においてかなり有利なポジションを勝ち取ったと言えます。
【オリジナル記事、引用元、参照】
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20210725-00249715
https://note.com/anozaki/n/n320464b8d456
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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