adidasがスリーストライプの商標を巡って Thom Browneを提訴

世界中のコンテンポラリーファッションからストリートカルチャーを発信するオンラインメディア「HYPEBEAST」は2021年7月1日、adidasがスリーストライプの商標を巡ってThom Browneを提訴したと次のように書いている。

adidas(アディダス)が自社のトレードマークであるスリーストライプスの商標を巡って、アメリカ・ニューヨークを拠点とするデザイナーブランドThom Browne(トム ブラウン)を提訴したことが明らかになった。

Thom Browneは2001年のブランド発足当初からトリコロールカラー(レッド/ホワイト/ブルー)のストライプをあしらった商品を発表しており、このストライプは同ブランドのシグニチャーと言えるもの。
一方のadidasは当然Thom Browneが設立される以前からスリーストライプスを自社製品に使用している。両社のストライプに類似性がない、とは言い切れないが第三者が見て混同することはないだろう。

しかしadidasは2018年にThom Browneがトリコロールカラーのストライプを「EUIPO(European Union Intellectual Property Office:欧州連合知的財産庁)」に商標出願した際に抗議したことに始まり、2020年末にはアメリカの特許商標庁に対して同ブランドがフットウェアなどに使用しているストライプに関する商標出願停止を要請した。この件は調停期間を経たものの、両ブランド間で解決には到らず裁判へと発展。

今回の訴訟についてadidasは、Thom Browneがadidasのスリーストライプスの著名性を認知していながら、同マークに酷似した2〜4本のストライプを採用したアスレチックスタイルのアパレルおよびフットウェアを販売していると主張。

さらにそのことによって消費者を困惑させ、adidasブランドの価値や信用が大きく侵害されていると訴えた。また、Thom Browneが2018年より継続しているスペインのFCバルセロナとのコラボレーションも、消費者の混乱を招く一因として挙げている。

ちなみに、adidasは過去にもJ.Crew(J.クルー)〉やForever 21(フォーエバー 21)、Juicy Couture(ジューシー・クチュール)といったブランドを相手にスリーストライプスの商標に関する訴訟を起こしている。このThom Browneとの裁判がどのような結果になるのか注視したい。

【オリジナル記事、引用元、参照】
https://hypebeast.com/jp/2021/7/adidas-thom-browne-three-stripes-lawsuit
https://numero.jp/20210718-flip-side-of-the-news-3/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

コメントを残す