ファーウェイ、VWグループのサプライヤと 大規模特許ライセンス契約を結ぶ

ファーウェイ・ジャパンは2021年7月8日、中国IT大手ファーウェイが、ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲングループのサプライヤに4Gの標準規格基本特許を含む特許ポートフォリオのライセンスを行う契約を結んだことを明らかにした。

ファーウェイが結んだ自動車事業に関する特許ライセンス契約のなかでは最大規模であり自動車、特に自動運転業界へ与えるインパクトは大きくなりそうだ。

ファーウェイといえばスマートフォンをはじめとする通信機器のメーカーとして有名だが、今回は4Gのワイヤレス接続技術などを含むとはいえ、自動車業界との特許ライセンスは少し意外にも思える。 実はファーウェイはその通信技術における強みを生かして2019年6月にスマートカー事業を立ち上げコネクテッドカーなどの通信を支える事業を拡大させてきている。

事実、ファーウェイが開発したOS「ホンモン」を搭載した自動車「アークフォックス」は21年末の発売が発表されており、予定通りに進めば実用化はそう遠くないと言われている。

日本でもファーウェイは自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展」にセンサーやカメラ技術で出展を行うなど、自動車業界に占める地位は大きくなっているといえる。 また、2021年4月頃、子会社を立ち上げ電気自動車の開発を始めたXiaomiとは異なり、OSや通信技術の提供を中心とした事業を展開するようだ。

自動車開発を行うフォルクスワーゲンへの事業提供は、これらの観点からも当初の目標に忠実な事業拡大といえる。 近年5G時代の最重要技術の一つとして位置づけられているのが、インターネット接続が可能な車、いわゆる「コネクテッドカー」だ。

GoogleやAppleも自動運転業界に参入するなど、その注目度は年々増しており、2035年ころまでに相当数の普通乗用車がコネクテッドカーに置き換わるという予測もされている。

特許に関しても、コネクテッドカーは、ノキアとダイムラーの訴訟が報じられるなど各方面で注目を浴びており、また新規の市場であるゆえに技術同士のつながりについてもまだまだ未知の部分があり、今後は意外な企業の参入や意外な技術のライセンスのニュースが入ってくるかもしれない。

ファーウェイはこれまでの20年間、欧州、米国、日本、韓国など大手グローバルメーカーと100件以上の特許ライセンス契約を交わし、今後も引き続き、世界中のより多くの自動車にデジタル接続を提供し、あらゆるものがつながるインテリジェントな世界の構築に努めるとしている。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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