フクダサインボード、イトーキの特許開放を活用し コードが不要な非接触電の電光看板を開発

看板メーカーの株式会社フクダサインボード(本社:浜松市北区 代表取締役:福田二三雄)はこのほど、株式会社イトーキ(本社:大阪市城東区 社長:平井嘉朗)との特許ライセンス契約により電源コードが不要な非接触給電の電光看板を開発したと2021年3月3日発表した。

この非接触給電によるオンフックシステムを搭載した「KAGAYAKI」は、事務機器大手イトーキの開放特許を活用したもので、壁面に取り付けたレールにチャンネル文字のフックを引っかけるだけで、そこから電力を送電してLEDが発光する。

ひとつの給電装置を複数の端末に使用でき、給電コードとサインの文字や画像をつなぐ必要がなくなるため、サイン周りをすっきりとした美しい空間へと一新させ、自由な掛け替えが可能で、漏電やショートの心配もないなどのメリットがある。

さらに、煩わしい配線工事やボルト止めが不要になることから、悪天候や足場の悪い環境下でも簡単かつ確実に施工できる。チャンネル文字などをレールにオンフックするだけで給電・固定されるため、設置先での文字や図版の入れ替えも自由自在で、専門的な知識や技術が無くても安心して意匠変更が可能だ。

この電光看板、主に小売店や飲食店向けに販売し、フクダサインボードでは、「壁への穴開け回数が減らせて工事費抑制にもつながる」と強調する。

またイトーキでは、2015年7月より「知的財産の活用」を目的として、特許を取得していながらも有効に活用できていない技術を外部に開放している。

ライセンスの対象としている特許シーズは、いわゆる休眠特許(研究開発を行ったが未実施の技術)や、過去に製品等に採用していた技術を中心とした、他業種でも採用が可能な汎用性の高い技術の特許で、現在、約50件の特許シーズをラインナップしており、そのうちの複数の技術ですでに特許ライセンス契約に至っているとしている。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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