新感覚のAI積み木 玩具を利用した成長システムで特許出願


株式会社プレイシップ(本社:東京都港区、代表取締役:花岡愛子)は、子どもの数学的思考力を、専用アプリを通じてAIが分析することが出来る積み木「HEMPS -good math experience powered by AI」にて、玩具を利用する成長システムに関する特許を出願したことを2020年8月4日公表した。

プレイシップでは、プログラミング教育必修化やSTEAM教育、アクティブ・ラーニングに代表されるように、近年、子どもの主体的な学びはますます求められているとし、正否を測るツールとしてではなく、子どもの個性や成長の変化を、子どもの遊びを通じて捉え、「子どもができるようになっているだろう遊び」を親子に提案することで、子どもの成長を支援するシステムを開発し、特許を出願したとしている。

「積み木で遊ぶのは子ども。だが親向けの商品」とプレイシップは説明する。ヘンプスは三角形の積み木24個の三角形を積んでタワーやサカナ、ウサギなどを作る。積み木は子どもが数や図形を体験しやすいオモチャ。

子どもが並べた積み木をスマートフォンで撮影するとAI技術で数感覚や空間認識力、パターン認識力など7項目を評価する。このスコアや年齢を基に親子遊びを提案するシステム。

AI技術は画像認識とシナリオAIを使っている。子どもの積み木の並べ方や遊び方は実に多様だ。そこで画像認識でブロックの座標と色をとり規則性などを評価する。

AI技術はザ・サン・ストラテジック・ソリューションズ(東京都千代田区)が開発。子どもの遊びや発達の具合は多様で定式化しにくい。AIで多様さを吸収している。さらにAIでの評価を過信せずに、子どもの変化を捉えることで親の気付きにつなげるシステム。

新しい遊びを提案して、子育てにより深く関わることを促す。プレイシップでは「テクノロジーは万能ではない。だが親を支援できる。データが集まれば、より精緻に子どもの成長を捉えられる」とさらなる開発にまい進する。

【引用・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000053601.html
https://newswitch.jp/p/27460


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