アップルのiBeaconを標的として、 テキサス州の企業が特許訴訟を提起

テキサス州の地方裁判所に、Appleの特許侵害によって被害が生じているとの訴訟が提起されことを、iPhone関連の最新ニュースや便利に使い倒す方法などのwebメディアiPhone Maniaが2021年5月26日、以下のように伝えている。

対象となったのはiPhoneの位置情報をもとに様々な情報をアプリなどで表示するiBeaconは、iOS7から搭載された機能で、iPhoneがビーコンを発する端末に近づいた時にアプリなどの挙動を制御できる機能。

店舗で展示されている商品に近づけば商品の説明がアプリに表示され、割引クーポンが配信されるといった使い方が想定されているが、この機能はあまり普及しておらず、AppleもiBeaconをさらに拡充させる気配はみられない。

このあまり使われていないiBeaconの技術がテキサス州の企業が持つ特許を侵害しているとし、損害賠償などを求めた訴訟が同州の地方裁判所で起こされた。

同社の主張によると2013年のiBeaconの公開により、Appleが合計6つの特許を侵害したとしている。ちなみにテキサス州の裁判所は特許権者(この場合、原告企業側)に有利な裁判が起こせることで有名だ。

なおこの訴訟はいわゆるパテント・トロール的な活動と考えられており、訴訟を起こした企業も関連した事業を行なっていないようだ。

パテント・トロール(Patent Troll:特許荒らし、特許ゴロ)とは、特許を保有していても製品のリリースを行っていない「不実施主体(Non-Practicing Entity : NPE)」のうち、損害賠償金や特許使用料の獲得を最初から目的とした、実態のない企業を主に指す。

Appleは常にこのような訴訟に見舞われており、時として莫大な賠償金の支払いを命じられることもあり、今回の訴訟がどのような結果になるかは不明だが、Appleが油断して対応すると大きな損害につながる可能性もあるとみられている。

 

【オリジナル記事】
https://iphone-mania.jp/news-370395/
https://iphone-mania.jp/news-327888/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

コメントを残す