仮想現実(VR)や拡張現実(AR)コンテンツを利用するときに必要なヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、頭にしっかりと装着する必要がある。そのため、顔の表面に密着し、内部に熱がこもりやすい。そして、内部の回路で発生する熱を適切に排出する必要がある。
これに対し、Appleは空冷機能付きHMDに関する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間7月6日に「AIR DEFLECTOR FOR COOLING SYSTEM IN A HEAD-MOUNTED DEVICE」(特許番号「US 11,058,026 B1」)として登録されたと、テクノロジー&ビジネス情報のメディアサイトCNET Japanが2021年7月8日伝えている。
この特許は、空気の流れで外部へ排熱するHMD実現に必要な技術を説明したもので、内部に取り付けたファンなどで空気の流れを作り、吸気口から排気口へ空気を動かす構造だ。
HMD内にはディスプレイを動かすのに必要な回路基板やヒートシンクが存在し、空気の流れはこれらにあたるよう作られる。また、装着者の顔に風があたるようにもできるとしている。
ただし、そのままだと流れが乱れて効率よく排熱できないこともあるため、流れを整えるためのディフレクターも設ける。さらに、ディフレクターは角度の変更が可能で、空気の流れ方を調整できるようになっている。
【オリジナル記事】
https://japan.cnet.com/article/35173596/
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