座椅子脱着式車椅子

特許内容の解説

この発明は、介護従事者の負担を軽減するために設計された座椅子脱着式車椅子に関するものです。この車椅子の特徴は、座椅子部分と台車部分が脱着分離可能であることにあります。これにより、介護従事者は座椅子部分と台車部分を別々に取り扱うことができ、患者の移動や座位の変更を容易に行えるようになります。

具体的には、通常の車椅子の状態では、座椅子部分と台車部分はクランプや留め金具などで固定されています。しかし、これらの部分は必要に応じて分離することが可能で、分離時には特定の装置を使用して操作が行われます。この分離は、昇降機能付きの運搬装置(例えば小型のフォークリフトやパワーリフター)、ジャッキ、吊り上げクレーンなどを用いて補助されます。これらの装置により、座椅子部分の昇降や運搬が容易になり、介護従事者は患者を移動させる際の肉体的な負担を軽減できます。

この座椅子脱着式車椅子の開発により、介護現場での作業効率が向上し、介護従事者の作業負担が軽減されることが期待されます。また、患者の快適さや安全性も高まると考えられます。このように、この発明は介護現場における物理的な負担を軽減し、より効率的で安全な介護を実現するための重要なステップとなります。

アピールポイント

発想のきっかけになったのは、本件と同じように座椅子部分と台車部分が分割するベビーカーになります。ベビーカーの座椅子部分を人間の手で脱着して、ベビーベットやチャイルドシートに取り付けられることをヒントにしたものです。人間の手を昇降機能付き運搬装置に置き換えたものになります。車椅子が生まれてから数百年経過して、車椅子自体の進化(軽量や折り畳み、電動等)は極めつつあります。そろそろ次の段階(新たな負担軽減策を取り込む)に発展する時期にきたのではと考えております。また今後は老々介護や介護者の人数(介護度も含めて)は時間と共に増加も視野に入れる必要があるために、更なる少人数での介護も考えております。ただ最初は、介護福祉の専門施設や病院がメインになるかと思います。

  • 座面部分が昇降機能付き運搬装置を用いて分離することで、介護用品毎(介護ベッド、機械浴、トイレ等)への移し替え作業が大幅に軽減(特に人員数が少数)される。また昇降機能付き運搬装置を用いることで、一部利用者の着脱衣作業も軽減される。よって自宅や公共施設等においても、介護作業の一部(トイレ介助や介護ベッドへの移し替え作業等)を負担軽減することができる。
  • 従来は介護用品毎(介護ベッド、機械浴、トイレ等)に運搬等の補助具が付いていたが、昇降機能付き運搬装置を用いることで、個別の介護用品で設置している移し替え設備が統一されることから不要となる。また移し替え作業で必要な空間(各介護用品専属の運搬機設置場所も込)も含めて、新たに有効活用(トイレや寝室等の広さ)できる。併せて福祉車両のテールゲートリフト等(玄関等スロープ設置も込)も不要。また昇降機能付き運搬装置自体は汎用性があるので、使いまわしや交換も迅速である。
  • 改善効果1並び2によって、介護に伴う施設等の金銭的費用自体も軽減できる。何れにしろ車椅子を使用する介護者の人数(介護度も含めて)は時間と共に増加する動きであるので、人員増員となるとコストアップとなるが、量産化の流れになれば逆にコストダウンにもつながる。

AIによる特許の応用提案

この特許技術を活用することで、以下のような応用が考えられます。

  • 高齢者向け介護施設での利用
  • この車椅子は、高齢者の介護施設で非常に有用です。座椅子の脱着機能により、介護従事者は患者をベッドや椅子から車椅子へ、またその逆へと容易に移動させることができます。

  • 病院やリハビリセンターでの使用
  • 病院やリハビリセンターでは、患者の移動が頻繁に行われます。この特許された車椅子は、患者を病室、検査室、リハビリ施設などへの移動を容易にし、従事者の負担を軽減します。

  • 在宅介護の支援
  • 在宅介護環境においても、この車椅子は便利です。家庭内での患者の移動や、日常生活でのサポートに利用でき、介護家族の負担を軽減します。

  • 車両への移乗支援
  • 車椅子から自動車への移乗は、特に肉体的な負担が大きい作業です。この車椅子の脱着機能は、車両への移乗を容易にし、患者や介護者に安全で快適な体験を提供します。

  • 長期療養患者の快適性向上
  • 長期療養が必要な患者にとって、座椅子部分の脱着機能は、床ずれ防止や姿勢変更の容易さを提供します。これにより、患者の快適性と健康状態の維持が図られます。

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出願番号特願2022-174433
出願日2022/10/31
出願人岡本 應守
登録番号特許第7258287号
特許権者岡本 應守
発明の名称座椅子脱着式車椅子
技術分野生活・文化、輸送
機能安全・福祉対策
適用製品座椅子脱着式車椅子
目的従来運搬だけであった車椅子の機能を向上させる。それによって主に移し替え作業の負担軽減と介護空間を有効活用する
効果介護従事者の肉体的負担の軽減とそれに合わせて介護に必要な空間の有効活用並び金銭的軽減が効果として期待できる。自宅等においても、介護作業の一部(トイレ介助や介護ベッドへの移し替え作業等)を負担軽減することができる。また車椅子以外の福祉用品の機能も向上する効果が期待できる。
技術概要座椅子部分と台車部分が脱着分離することができる車椅子であって、前記車椅子の前記座椅子部分のみを持ち上げる構成を設けて、固定設置しているトイレ、ベッド及び機械浴の各一部分とも脱着分離できる座椅子脱着式車椅子である。その分離方法としては昇降機能付き運搬装置を用いて持ち上げ分離することを特徴とする座椅子脱着式車椅子。昇降機能付き運搬装置を用いることによって、移し替え作業が容易(座面自体並びに昇降機能付き運搬装置がマルチに活躍)になる。既存品は各介護用品毎に専属の移し替え機械が設置しているが、本件はその移し替え機械を統一する内容になる。
実施実績【無】
許諾実績【無】
特許権譲渡【可】
特許権実施許諾【可】

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