富士通が取得した特許とは?どんな技術が生まれるのか解説します!

皆さんは富士通の製品をどのくらい使用していますか?

富士通は世にさまざまな製品を提供しており、製品に関わる特許の数も非常に多くあります。

富士通が取得した特許によってさまざまな新技術が生まれるため、これからどんな技術が生まれるのか期待できます。

それでは、富士通が取得した特許によってどんな技術が生まれてくるのかご説明しましょう。

富士通が最近取得した特許とは?

富士通が取得している特許の数は、以下の通りです。

特許を取得した年

特許を取得した数

2011年

2863件

2012年

3225件

2013年

3451件

2014年

3244件

2015年

2291件

2016年

2570件

2017年

2400件

2018年

1764件

2019年

1648件

2020年

1459件

2021年

1379件

2022年

1301件

2023年

1018件

2024年11月14日時点

523件

最も特許を取得しているのは2013年の3451件ですが、そこからは特許の取得するが減少していることが分かります。

ただ、他の企業もどんどん特許を取得するための出願をしているので、富士通が特許を取得できなかったわけではありません。

むしろさまざまな技術が続々と世に出ているにもかかわらず、数百件、千件以上も特許を取得できている方が凄いと言えるでしょう。

なお、富士通が最近取得した特許は、以下の通りです。

● データ生成プログラム、情報処理装置及びデータ生成方法
● 手洗い認識装置、手洗い認識方法、手洗い認識プログラム、及び手洗い認識システム
● 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
● 情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置

富士通が最近取得した特許でどんな技術が生まれる?

富士通が最近取得した特許によって、新技術が生まれてきます。

それでは、富士通が最近取得した特許でどんな技術が生まれるのかご説明しましょう。

データ生成プログラム、情報処理装置及びデータ生成方法

こちらはデータ生成プログラム、情報処理装置及びデータ生成方法に関する特許です。

たとえば機械学習モデルの生成に用いる教師データの自動生成を行う方法として敵対的生成ネットワークを用いた方法が知られていますが、この敵対的生成ネットワークはジェネレータによる偽物データの生成とディスクリミネータによる偽物データの真偽判定とを繰り返すことによって、ジェネレータ及びディスクリミネータの精度をそれぞれ向上させるものです。

そして、ジェネレータが生成した偽物データのうち、ディスクリミネータが本物データであると判定した偽物データを教師データとすることによって、機械学習モデルの生成に用いる教師データの生成を行います。

しかし、敵対的生成ネットワークは教師データとして用いることができる偽物データの生成に長時間かかることがあります。

この課題を解決することによって、教師データの生成に要する時間を短縮できるようになります。

手洗い認識装置、手洗い認識方法、手洗い認識プログラム、及び手洗い認識システム

こちらは、手洗い認識装置、手洗い認識方法、手洗い認識プログラム、手洗い認識システムに関する特許です。

近年ではコロナウイルスや病原菌などの流行によって、感染予防対策として手洗いの重要度が見直されています。

しかし、手洗いだと石けんの泡の洗い流しが十分ではなかった場合、手の表面に細菌や汚れが残ってしまいます。

また、手のこすれなどによって細菌や汚れを広げてしまい、手洗い前よりも不衛生な状態となるような場合があるでしょう。

そこで、富士通は洗い流しが適正に行われたかどうかを判定する手洗い認識装置、手洗い認識方法、手洗い認識プログラム、手洗い認識システムを提供します。

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

こちらは情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する特許です。

ガイドラインなどの文書に記載された判断手順に従って判断結果を得る作業が人力で行われることがあります。

この判断手順のワークフローはデータ化することができるので、情報処理装置によってワークフローに応じた判断処理を実行することができます。

ただし、ガイドラインなどの記載内容を基に、ある判断結果を得るために作成された判断フローに含まれる判断条件が適切でない場合、判断結果の精度が低くなるという問題が発生します。

したがって、富士通は判断処理に影響のあるパラメータに関する条件を判断フローに反映できる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供します。

これにより、判断処理に影響のあるパラメータに関する条件を判断フローに反映することが可能です。

情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置

こちらはは情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置に関する特許です。

本来、金融分野にはポートフォリオを最適化する技術がありますが、ポートフォリオは複数の銘柄のいずれの銘柄に投資し、複数の銘柄のいずれの銘柄を保有するのかを示す資産配分です。

具体的に最適化とは、リスクとリターンに重みを付与して算出される評価値を最小化または最大化することです。

しかし、従来の技術だとポートフォリオを最適化する際にかかる作業負担が大幅に増えるという問題が発生します。

たとえば、銘柄の数が膨大だとリスクとリターンに付与する適切な重みを決定する際にかかる作業負担が増大しやすくなってしまうので、ポートフォリオを最適化する際にかかる作業負担が大幅に増えてしまうでしょう。

そこで富士通は、ポートフォリオを最適化する際にかかる作業負担の低減化を図ることを目的としています。

情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の技術を導入することによって、ポートフォリオを最適化する際にかかる作業負担を最小限にすることができるようになる。

まとめ

富士通はこれまでにさまざまな技術の特許を取得しており、結果的に全国で有効的に活用されています。

富士通は増収利益とあげている安定した大手企業であり、今後も新たな特許を取得して新技術を世に広めてくれることでしょう。


ライター

+VISION編集部

普段からメディアを運営する上で、特許活用やマーケティング、商品開発に関する情報に触れる機会が多い編集スタッフが順に気になったテーマで執筆しています。

好きなテーマは、#特許 #IT #AIなど新しいもが多めです。