特許は保護するだけじゃない!活用方法6選

みなさん、特許と聞くとどういうイメージがありますか?
自社の商品(プロダクト)を第三者に「真似されないように保護する」・「独占してる」・「他にはない性能」といったイメージでしょうか?

もちろん、商品(プロダクト)を発明・開発するうえで、他にはない強みがある場合は、そのような特許の使用方法があると思います。
しかし、アイデアが先に思いついた場合等はいかがでしょうか?

実は、知的財産は保護や商品アピール以外の方法があったのです。
そこで今回は、活用方法を5つ紹介しましょう。

1.特許売却

一つ目は、特許売却です。
日本でも少しずつ馴染んできていますが、海外では当たり前のように行われています。
自分のアイデアを権利化し、その将来性もふくめて、具現化しマーケットへ投入できる企業等に売却致します。
その価値は、数百万円〜数億円になることも!?

以前に話題になったzozoスーツ、確か3億円で売れたとかなんとか?

2.特許ライセンス契約

2つ目は、ライセンス契約です。
他社に特許技術を使用させるためのライセンス契約を結ぶことができます。これにより、特許権者はライセンス料を得ることができ、他社は特許技術を利用して製品やサービスを開発・販売することが可能になります。

費用は、内容によりますが、排他的ライセンス(他の誰にもライセンスしない)か、非排他的ライセンス(他の企業にもライセンスする)の違いも影響し、排他的ライセンスは通常、非排他的ライセンスよりも高額です。

代表例が、iPhone(アイフォン)でしょうか?iPhoneは、アップルではなく、アイホン株式会社という日本の電子機器会社が取得しており、アップル社より毎年数億円のライセンス料が支払われているそうです。
3.ロイヤルティ契約
3つ目は、ロイヤルティ契約です。
厳密にはライセンス契約の中の契約形態の違いに近いかと思います。一般的な相場としては製品売上から、ハイテク分野なら2~5%、医療分野なら5~10%程度、いただくことが可能です。

4.共同研究・開発

協業研究・開発といっても、何種類かあります。
他の企業や研究機関と共同で研究・開発を行う際に、特許技術を提供したり、特許を使用した商品(プロダクト)の子会社設立であったり、複数あります。
これにより、新たな技術の開発や市場拡大の機会が広がるキッカケにもなるので
あなたのアイデアを、ローンチし社会へ貢献できる手法を選んではいかがでしょうか?

5.交渉の材料

特許を持っていることにより、他社との交渉において、有利な交渉材料となります。例えば、クロスライセンス契約を結ぶことで、相手方の特許技術を使用する権利を得たり、競合他社との訴訟リスクを軽減したりすることができます。

6.投資・融資の引き合い(資金調達)

特許を保有していることは、投資家や融資担当者にとって魅力的なポイントの一つとなります。
特許技術を持っていることで、ビジネスの将来性や独自性をアピールでき、資金調達の際に有利に働くことがあります。

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ライター

+VISION編集部

普段からメディアを運営する上で、特許活用やマーケティング、商品開発に関する情報に触れる機会が多い編集スタッフが順に気になったテーマで執筆しています。

好きなテーマは、#特許 #IT #AIなど新しいもが多めです。