株式会社Liquidは、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、WebブラウザからマイナンバーカードのICチップを読み取り、本人確認を行う新機能を発表しました。この技術は特許出願済みで、口座開設や携帯契約で義務化されるIC活用の本人確認を簡便にするものです。
新機能の詳細
新機能は、iPhoneの「App Clip」に対応しており、ユーザーはアプリをインストールせずにWebブラウザ上でICチップの読み取りが可能です。これにより、アプリ開発の手間を省き、ユーザーの手続き途中の離脱を防ぐことが期待されます。
App Clipとは: アプリをインストールせずにアプリ機能の一部を利用できるiOSの機能です。iOS 15以降で利用可能で、Android端末では利用できません。
サービスの背景と利点
特殊詐欺やフィッシング被害が急増している背景から、政府は詐欺防止に向けた総合対策を発表しました。この中で、非対面の本人確認手法をマイナンバーカードによる公的個人認証に一本化する方針が示されました。新機能の導入により、企業はアプリ開発や保守運用のコストを削減でき、ユーザーは手間をかけずに短時間で本人確認を完了できます。
導入事業者のメリット
- アプリ開発不要: Liquidが提供するICチップ読み取り用のアプリを利用するため、事業者が独自にアプリを開発する必要がありません。
- ユーザーの離脱防止: アプリインストールの手間を省くことで、ユーザーの利用を促進し、申込率の向上が期待されます。
ユーザーのメリット
- 簡便な本人確認: アプリをインストールする手間を省き、容易に本人確認を行うことができます。
犯罪防止対策の強化
フィッシングや特殊詐欺の増加を受け、政府はより厳密な本人確認を求めています。今回の技術は、マイナンバーカードを活用した公的個人認証を標準化することで、不正利用のリスクを大幅に軽減します。
Liquidの技術は、公的個人認証を行うための多様な方式を提供し、金融機関向けの口座開設時に必要な本人確認と個人番号取得を同時に実施する機能や、国外転出済みかどうかを確認する機能など、さまざまな詐欺防止対策を展開しています。
LIQUID eKYCの特長
LIQUID eKYCは、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を撮影し、自撮りの顔写真との照合を行う方式や、公的個人認証を活用した方式を提供しています。これにより、撮影開始から完了までの離脱率を低減し、累計本人確認件数は4,000万件を突破しています。
サービスの詳細については、以下のリンクをご参照ください。
株式会社Liquidについて
株式会社Liquidは、生体認証を活用し、認証を空気化することで、すべての人が簡単・安全にサービスを利用できる社会を目指しています。金融取引や携帯電話契約、中古品買取、不動産取引などにおける本人確認のオンライン化を推進し、利便性とセキュリティの両面を追求しています。
本社所在地: 東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者: 代表取締役 長谷川 敬起
設立: 2018年12月
Webサイト: 株式会社Liquid公式サイト
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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