特許取得のAI献立アプリ「おいしい健康」~管理栄養士によるパーソナル食事相談サービスを開始


パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する、株式会社おいしい健康(本社:東京都中央区 代表:野尻哲也)は、スマートフォンアプリ内で管理栄養士に食事の相談を行えるサービスを開始したことを、24年3月12日プレスリリースで公表した。

『おいしい健康』は、健康的な食生活の維持、ダイエットや妊娠中の食事管理、糖尿病や高血圧など、様々な疾患や悩みにおける食事療法の支援ツールとして、特に「利用者の健康状態にパーソナライズした食事提案機能」を中心に、体調や気分、調理環境など、細かい要望に合わせたレシピや献立の提案サービスを提供してきた。

利用者からは、どのように減塩したら良いかといった食事や栄養に関する相談や、短時間で作れるレシピ、献立のたて方などの料理に関する質問が日々寄せられている。このようなニーズにお応えするため、この度、一人ひとりの異なる質問に対して専属の管理栄養士がメールで答える食事相談サービスを開始する運びになったとしている。

運営する株式会社おいしい健康は、AI やビッグデータ、最新の栄養科学によって「食事で病気の無い世をつくりだす」データニュートリション・カンパニーで、AI による献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』と、時間栄養学に基づく食事タイミング支援アプリ『食べリズム』の提供を主として、食のパーソナライズとバリアフリーを目指すとしている。

特許概要

【特許番号】特許第6807584号(P6807584)
【登録日】令和2年12月10日(2020.12.10)
【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社おいしい健康
【発明者】 【氏名】野尻 哲也

【要約】 【課題】複数の料理を組み合わせた献立の特徴から、ユーザの食事に関する制限事項や特定の背景に応じた献立をレコメンドする情報提供装置、方法及びプログラムを提供する。

【解決手段】情報提供システム1の情報提供装置100は、その機能として、複数の料理情報を組み合わせて食事の献立を構成し、献立情報を生成する献立情報生成部131と、生成した献立情報を構成する料理情報に紐づけて付与されている料理タグを取得する料理タグ取得部132と、献立情報を構成する料理情報に紐づけられている料理タグに基づき、当該献立情報の特徴を示す献立タグを生成する献立タグ生成部133と、ユーザの特徴を示すユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付部134と、ユーザ情報に基づいて献立タグを検索し、ユーザに対して検索結果の献立タグに係る献立情報をレコメンドするレコメンド部135と、を備える。


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