アップルは、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)機能を合わせ持つMR(複合現実)ヘッドセットを開発中であり、2022年末 – 2023年初めに発売するとの予想が有力である。その噂のMR製品のためと思しきワイヤレス充電システムや充電スタンド、一方向ミラー仕上げの特許が出願されていることが明らかとなったとPHILEWEBが22年4月28日伝えている。
まず1つは、単に「ディスプレイシステム」と題された特許だ。米特許商標庁(USPTO)が公開した文書では、ヘッドバンド内に配置された誘導コイルを介して、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をワイヤレス充電する方法が説明されている。
このヘッドバンドは、画面を快適に見られるよう左右に調整がききつつ、バッテリー等に接続されたワイヤレス充電用の受信コイルを内蔵できるとされている。HMDを装着中でもワイヤレス充電ができるモードも用意されているようだ。
充電スタンドの説明もあり、「ヘッドバンドによりHMDを掛けておく」タイプもあれば、単にヘッドセットを上に置く平たい充電ベースの例も挙げられている。また、いちいち充電コイルの位置を手動で合わせなくてもいいように「HMDと電源装置は、伝送コイルを揃えるために協調的に構成されている」とされている。
Apple / USPTO
これは単にずれにくいレイアウトというだけに留まるかもしれないが、iPhoneのMagSafeのように「磁石による位置合わせ」システムにまで及ぶ可能性があると思われる。
また別の特許出願「赤外線透明一方向ミラー付き電子機器」では、HMDをサングラスやスキーゴーグルのようなミラー仕上げ(鏡のように外部の光を反射する)にする可能性を説明している。一方向ミラーを使えば、カメラや赤外線センサーなど内部にある光学部品が過剰な光から保護され正しく機能する一方で、外からはHMDの中身が見えにくくなる、というわけだ。
ここ最近、アップルによるヘッドセット関連の特許出願は増えており、その状況は2014年末にApple Watchが発表された当時と似通ってきている。つまり、ヘッドセットの発表は近づいているようだと、大手金融モルガン・スタンレーのアナリストは分析していた。
ただし、8KディスプレイやMacBook Proに搭載されたM1 Pro同等チップ、交換可能なレンズや高度なカメラシステムが採用されるため、価格は2,000ドル(約26万円)以上になるとの予想もあった。もし発売されても、少なくとも第1世代は、誰もが気軽に入手できるものとはならないかもしれない。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.phileweb.com/news/mobile_pc/202204/28/2807.html
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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