きっとこれが未来のスタンダードに…。
スマホのロック解除、なに使っていますか? すっかりマスク姿が日常となったいま、顔認証よりも再び注目を集めているのが指紋認証方式ですよね。スマホ本体の側面や裏面、あるいは前面だったらディスプレイ下部などに埋め込まれた認証センサに指をタッチすることで、本人確認が済んでロックが解除されるスタイルですけど、当然ながら、きちんとセンサの場所に指を合わせないと認証されません。でも、人によって手の大きさや利き手もまちまちなので、デフォルトで指紋認証センサがセットされている位置が、どうも自分には合わないんだってストレスに感じている人は、意外と多いはず。
そんなあなただけでなく、どのスマートフォンユーザーにも大歓迎されそうな新特許技術を、このほどXiaomi(シャオミ)が中国で取得したと、日本最大のテクノロジー情報サイトGINMODOが22年1月21日伝えている。
それは、どうやらタッチスクリーン下のいたるところへ、指紋をスキャンするための赤外線LEDトランスミッターならびにレシーバーセンサを埋め込み、要は画面のどこを指でタッチしても認証してくれるという方式のようです。これだと、いちいち特定の場所に指を合わせなければならない制限から完全に解放されそうですよね!
あくまでも今回は、特許の取得が完了しただけで、まだ実際の製品化までには長い道のりもありそうです。なによりディスプレイ全面でセンサを稼働させるために、コストはかかってしまいそう。とはいえ、ディスプレイ下部に指紋認証センサやらフロントカメラやらを埋め込むだなんて、一昔前なら夢のような話でしたが、いまではすっかり現実のものとなっています。次はこういう画面どこでも指紋認証方式こそが、スマートフォンで当たり前という時代がやってくるのかもしれません。
特許では、Xiaomiは、容量性タッチスクリーン層の下と通常のAMOLEDディスプレイの上に赤外線LED光送信機の配列を持つという点で、技術がどのように機能するかを示している。赤外線光受信機のアレイは、赤外線LED光送信機の上に配置され、上記のすべての赤外線LED光送信機と受信機は、全画面指紋スキャナのコアビルディングブロックです。
まず、ユーザーが画面上で指紋をスキャンしたい場合、彼は指で画面に触れ、容量性タッチスクリーンはタッチ、指先の位置と形状を登録し、赤外線LED光送信機のアレイは指先の形状と位置だけで画面に光を放出する。この場合、周囲のLEDライト送信機は点灯しないので注意が必要だ。
次に、赤外線は指先に接触した後に反射され、赤外線の受信機に到達し、赤外線速度のデータを使用して指紋の輪郭をマッピングし、保存された指紋の詳細と比較して、ユーザーが保存されたものと同じかどうかを確認。もし本当なら、ユーザーは画面のどの部分からもスマートフォンのロックを解除することができるというもの。
ファーウェイは、2020年8月に中国、ヨーロッパ、米国、日本、韓国、インドを含む6つの市場で、独自の全画面指紋技術の特許を実際に提出している。しかし、この技術はまだ発表されておらず、同社に対する供給制裁が原因である可能性がある。Xiaomiがこの技術をスマートフォン市場にすぐに持ち込むことができることを願っているとある。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.gizmodo.jp/2022/01/xiaomi-patent-all-screen-fingerprint-scanner.html
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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