プラレール、 小さな発明で大きな進化!


無線を使った遠隔操作で電池のスイッチを切り替える特許です。

無線受信駆動装置に模型のスイッチのオンオフ状態を検出する装置を組み込むことで、模型のスイッチのオンオフにより無線受信装置の作動をオンオフできるようにした装置とその方法の特許となります。

【図1】特許のシステムの構成概略

特許発明の効果

この発明により、模型のスイッチのオンオフ状態を検出する装置が模型のスイッチ状態を検出します。

模型のスイッチがオンの場合は無線受信装置へ電源供給を行い、模型のスイッチがオフの場合は無線受信装置へ電源供給を行ないません。

これにより無線受信駆動装置を模型に装着したままでも、模型のスイッチに連動して無線受信装置への電源供給を制御することで、電池の消耗を少なくすることが出来ます。

請求項1
  • 外部スイッチ状態検出部と無線受信部と駆動信号生成部を備える無線受信駆動回路および電池とを備える無線受信駆動装置
  • 前記装置に前記電池を装着している期間
  • 前記装置と接続された外部スイッチがオンにしたか否かを前記外部スイッチ状態検出部が判定
  • 前記外部スイッチがオン状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行い、
  • 前記外部スイッチがオフ状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行わない
  • ことを特徴とする無線受信駆動装置。
請求項2
  • 外部スイッチ状態検出部と無線受信部と駆動信号生成部を備える無線受信駆動回路および電池とを備える無線受信駆動装置における電源供給方法であって、
  • 前記装置に前記電池を装着している期間、
  • 前記装置と接続された外部スイッチがオンしたか否かを前記外部スイッチ状態検出部が判定し、
  • 前記外部スイッチがオン状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行うステップと、
  • 前記外部スイッチがオフ状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行わないステップ
  • とを含むことを特徴とする電源供給方法。
請求項1

請求項1は、外部スイッチ状態検出部(模型のスイッチのオンオフ状態を検出する装置)と無線受信部(無線受信装置)と駆動信号生成部(モータ制御装置)を備える無線受信駆動回路(前の3つの装置をひとまとまりにした回路)および電池とを備える無線受信駆動装置であること。

前記装置に前記電池を装着している期間(模型に無線受信駆動装置を装着している状態)、前記装置と接続された外部スイッチ(模型のスイッチ)がオンしたか否かを前記外部スイッチ状態検出部が判定する。

前記外部スイッチがオン状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行い、前記外部スイッチがオフ状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行わないことを特徴とする無線受信駆動装置です。

【図2】無線受信駆動装置の動作概要ブロック図

請求項2

請求項2は請求項1に記載の無線受信駆動装置における電源供給方法を示しています。

無線受信駆動装置に電池を装着している期間、前記装置と接続された外部スイッチがオンしたか否かを前記外部スイッチ状態検出部が判定し、 前記外部スイッチがオン状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行うステップと、前記外部スイッチがオフ状態である場合には、前記無線受信部への電源供給を行わないステップとを含むことを特徴とする電源供給方法です。

MaBeee © ノバルス株式会社

ノバルス株式会社のMaBeee(マビー)コントロールモデルが対応製品です。

MaBeeeは本発明における、外部スイッチ状態検出部と無線受信部と駆動信号生成部を備える無線受信駆動回路および電池とを備える無線受信駆動装置です。

単4電池を装着したMaBeee(単3電池と同じ形状)を単3電池で動く模型の電池と入れ替えれば、スマホで制御できるようになります。

例えばプラレールの電車の電池をMaBeeeに交換して電車のスイッチをオンすればスマホを使用し専用アプリで走行のオンオフや速度の制御を行うことが出来ちゃいます。

どんなことが出来るのかホームページにはたくさんの紹介がありますので是非ご覧になってください。

しかし、電池を入れ替えるだけで無線操縦ができるのは本発明とは異なり、この機能は実用新案登録第3143765号(年金不納により2016/7/16に権利消滅)によるものです。

MaBeeeに本発明が使われているかの明確な記載はなく想像するしかありませんが、Q&Aに電池の持ちについての質問があります。その答えとして「無線通信を行うため、数%程度、電池寿命が短くなります。」との記述がありました。本発明が使われていると思われます。

発明の名称

無線受信駆動装置、電源供給方法

出願番号

特願2014-77324

公開番号

特開2015-177939

特許番号

特許第6373041

出願日

平成26 318 (2014.3.18)

公開日

平成27 108 (2015.10.8)

登録日

平成30 727 (2018.7.27)

審査請求日

平成29 38 (2017.3.8)

出願人

小山 和宏 (特許権者 ノバルス株式会社)

発明者

小山 和宏

岡部 顕広

野邉 哲也

国際特許分類

A63H 17/39 (2006.01)

A63H 29/22(2006.01)

A63H 30/04(2006.01)

経過情報

「特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。」として拒絶されたが、発明の名称と特許請求の範囲を補正し特許査定となった。

<免責事由>
本解説は、主に発明の紹介を主たる目的とするもので、特許権の権利範囲(技術的範囲の解釈)に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解を示すものではありません。自社製品がこれらの技術的範囲に属するか否かについては、当社は一切の責任を負いません。技術的範囲の解釈に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解については、特許(知的財産)の専門家であるお近くの弁理士にご相談ください。