秋元康考案の疑似恋愛シミュレーション!?

ほろ苦さを味わえる恋愛ゲーム
ビデオゲームの人気ジャンルの一つとして、いわゆる「恋愛ゲーム」は古くから根強い人気を得てきました。恋愛ゲームは、恋愛を擬似的に体験することを意図したものですが、典型的な恋愛シミュレーションゲームと呼ばれるジャンルでは、プレイヤーはゲームの主人公(多くの場合、若い男性)を操って、様々なイベントをこなしていき、次々と登場する異性キャラクタの好感度(人気パラメータ)を上昇させていくことで、結果として恋愛を成就させることを目的としています。
ところで、従来の恋愛ゲームでは、異性キャラの誰からでも「告白される」などの恋愛成就ができれば、それでハッピーエンドとなるケースが多かったようです。しかし、実際の恋愛においては、誰でも良いから付き合えれば良い、というものではないですし、「本命」の異性との恋愛成就が最も望ましいのは当然のことですよね。また、実際の恋愛においては、本命じゃない異性から告白されるケースなどもあって、「告白を断る(つまり振る)」という局面も必要で、そのような本命を射止めるためのほろ苦い体験も、恋愛の重要な要素といえます。
そこで、プレイヤーはゲームを始める際に、「本命」を決めるものの、その他の異性キャラからの誘惑や、異性キャラ同士の妨害、好感度パラメータの異性キャラ間での相互作用といった要素を取り入れること、また、プレイヤーのキャラクタに「耐久度」を設定することによって、耐久度が低いときに本命でない異性キャラクタから告白された場合、断ることができずに、なし崩し的に相手の告白を受け入れてしまうという設定を取り入れることで、より実際の恋愛体験に近い、ほろ苦さを味わえるようにしたのです。実際の恋愛は、ハッピーエンドばかりじゃないよ、ということですね。
でも、ゲームに登場するような美しい異性から、次から次へと告白されるような、そんな体験はやはりゲームの中だけなのでしょうね…。
■従来の課題
ビデオゲームの人気ジャンルに疑似恋愛を楽しむことを目的とした「恋愛ゲーム」がある。
ちょっとキモいけど画期的?なドクター中松の特許発明

お面にもなり、チラシにもなり、うちわにもなるビラが特許に!
誰でも子供の頃には、ヒーローのお面などをつけて遊んだことがあると思います。お面といえば縁日の屋台などで売られているものを想像されるかもしれませんが、節分などで鬼のお面をつけて怖い鬼の役をやるお父さんも多いのではないでしょうか。
しかし、このようなお面には、当たり前ですが「うちわ」として使う機能や宣伝機能がなく、また、宣伝広告目的で配布される「ビラ」がお面として使える、という機能もこれまではありませんでした。
そこで、お面の目の部分に穴をあけて、指を通せるようにすることでお面を「うちわ」として使えるようにし、さらにお面の裏に宣伝文等を書き込むことでチラシとしても使える工夫をしたものが特許出願され、最終的に特許が認められました。
このお面は紙やプラスチックなどで作られ、うちわとしても使えますが、選挙や商品宣伝等のチラシなど、様々なPR活動に活用できるとのことです。非常にシンプルな発明ですが、発想の転換でいままでにない製品が生まれ、特許権が得られるということに驚きを感じます。
■発明のポイント
<お面ビラ>
本発明は、お面としての機能だけでなく、うちわにもなり、チラシにもなり、宣伝、広告業に新たな媒体として使用可能なものです。
ロバートの秋山氏が発明した「あの小道具」が特許に!

単純だけど意外性のあるお笑い小道具
ロバートといえば人気のお笑いトリオですが、そのメンバーである秋山氏が発明し、ロバートの代表的なネタで使われるTシャツの小道具について紹介します。この特許出願、一旦は特許庁の審査で拒絶査定となったものの、拒絶査定不服審判の審理で拒絶査定を覆し、特許権を取得したという苦難の特許です。
さて、お笑いに限らず、舞台等において、自分の顔を瞬時に別人の顔等に変えることで観衆を楽しませるという芸は、古くから行われてきました。こうした芸において、従来は他人の顔等をかたどった絵や写真等から作成したお面を用意しておき、これを予め手に持っておくとか、近くにおいておくなどして、必要なときに取り出すようにしていました。
しかし、お面のような小道具を手にすることなく、顔を変化させることができれば、観衆に更なる意外性を感じさせ、より一層の面白さを感じさせることができると考えられます。
そこで、Tシャツなどのプルオーバー型の上着の前身頃の裏地に人物の顔をかたどった像が上着の上下方向に対して倒立状態で設けられ、前身頃の表地には、裏地に描かれている像の有する目の位置を示す目印が付けられ、この目印は像の目の並び方向に延び、かつ、像の目の並びの位置と合致した位置に設けられ、目印の両端はそれぞれ像の輪郭と対応する位置にあるようにしました。
そして、このような仕掛けが施されたTシャツを着て観衆の前に現れ、Tシャツを脱ぐ動作をすることで、裏地に施された像がちょうど着用者の顔に相当する位置に現れ、瞬時に顔を別人の顔に切り替えることができるというわけです。さらに、この動作は単にTシャツを脱ぐ動作であるため、観衆はシャツを脱いで胴部が露出されるという結果は予測できるものの、顔が変わるという効果は予測することができないため、より一層の面白さを味わうことができるというわけです。
このようなお笑いの小道具であっても、「新しい技術」として着目し、新規性や進歩性等の特許要件を満たすことで、特許権を取得することができるということなのですね。
■従来の課題
お笑い芸人は、自分の顔を瞬時に別人の顔等に変えることで観衆を笑わせたり驚かせたりする芸を披露する場合があります。