+VISION

vol.5//

テレワークで進む!?
AR・VR技術たち〜体験編〜

INTRODUCTION

日本ではCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響からようやく回復に向かっておりますが、まだまだコロナに対する注意が必要だと言われております。
政府は「新しい生活様式」を提言し、日本を含む各国ではソーシャルディスタンスなどの習慣が定着しつつあります。その他にも、政府は、ZOOMを初めとするビデオチャットを用いて、在宅で仕事をするテレワークや飲み会などを行うことを推奨しています。 このような生活様式の変化を機会に、人々は、ライフスタイルや価値観そのものの変化を感じてるのではないでしょうか?
今後、ネットサービスを利用するた分野は、さらに盛んになると予測されております。 特に、ZOOMなどのビデオチャットよりも、”より近くに、よりリアルに”感じることができるVR(仮想現実)AR(拡張現実)が再注目されています。


そこで、今回の+VISIONでは、その場にいなくてもワクワクする体験を味わうことができる「VR・AR」の新技術に着目し、その一部を解説していきます。

目次

仮想引力

リアルな宇宙を身近に!

リアルな宇宙を身近に!

夢とロマンに満ち溢れた宇宙空間、一度は旅をしてみたいと思ったことのある方も多いではないでしょうか?
現在では「Virtual Reality(仮想現実)」技術の登場により、宇宙をいるかのような体験ができるゲームも多く発売されています。

しかし現在の仮想宇宙空間では、遊んでいるうちに迷子になりやすいという難点ありました。

そこでよりリアルな立体感とメリハリのある宇宙体験の実現という事で、「プログラム及びコンピュータシステム」が発明されました。本発明のポイントは、仮想宇宙空間の軸となる平面とプレイヤーとを紐付けられるようになった事。また仮想宇宙空間自体の回転が制御できるようになる事で、プレイヤーそれぞれの間隔と遠近がより明確に、またプレイヤー自身の操作もより簡単になりました。この発明によって、宇宙体験という夢への旅がよりリアルに、そしてより身近なものとなる事でしょう。

■従来の課題

仮想現実(VR)ゲームにおける「ゲーム空間の設定」は様々である。

不動産情報出力装置

AIが土地と建物をマッチング

AIが土地と建物をマッチング

不動産を探す場合には、普通は土地と建物の両方をセットにして探すことが多いですよね。

しかし、土地と建物の両方に満足できるケースは、実はなかなか多くありません。交通の便が良い場所に土地だけが見つかることもあれば、建物の立地は良いけれど、あとから建て直したいということもあり、このような場合に、どのような土地に対してどんな建物を建てればいいのか、具体的なイメージが得られにくいという問題がありました。

そこで、AIが有する膨大な土地情報と建物情報とを組み合わせて、例えば、購入候補の土地にマッチした建物が建っているような画像を生成することや、既に土地に建物があったとしても、別の建物の情報を組み合わせたVR表示を提供することもできる、画期的な技術が開発されました。これにより、購入者に土地と建物とを組み合わせた、具体的な完成イメージを直感的に伝えることができます。これからの不動産選びは、AIの力を使って、仮想空間に建物を建てるところからスタートすることになりそうですね。

■不動産業においてもAIが活躍する時代が到来

近年様々な分野で採用され始めているAIに関する特許を紹介します。

乗物アトラクション

スリル満点!!AR・VRアトラクション

スリル満点!!AR・VRアトラクション

いま、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を楽しむ娯楽といえば、例えば3Dメガネをかけて楽しむ3D映画などが広く楽しまれています。

しかし、こういった拡張/仮想現実の体験は、あくまでも視覚や聴覚からの疑似体験にすぎません。一方、例えば遊園地のジェットコースターのような、いわゆる物理的刺激によってスリル感などを味わうことができるアトラクションに対して、こうした技術を適用することは、ジェットコースターの既存のコースや物理的性質に限定した上でのみ、狭い範囲で適用できるものと認識されていました。

そこで、乗客が装着するゴーグルに外部カメラ及びディスプレイを内蔵させ、外部カメラで現実世界をキャプチャし、そのストリーミングメディアに対して仮想拡張を生成させ、現実世界映像に基づいて生成された映像に重ねて乗客の目に映す、という技術が開発されました。このような技術を用いれば、外界の気象環境とはまったく独立に、通常の乗車体験とはまったく異なる体験をすることが可能となります。従来のAR/VR体験よりも、より大きな運動自由度を有するこの技術を用いることで、一層スリル感の増したアトラクションが楽しめそうです。

■内容

遊園地で楽しむジェットコースターなどのアトラクションに関して、3つの特許出願をご紹介します。

INTERVIEW

ライター

パタママ


仕事の経歴
高校卒業後、大田区内の企業に入社。
その後、転職&フリーターをして、95年に結婚して専業主婦をしています。
趣味は特に入れ込んだものはないですが、生活のすべてが趣味みたいなものでしょうか。
節約料理や便利になる工作など。新婚のころはよく家で大工さんのようにすのこで棚を作ったりしていました。
他にも、中学生~高校生のころは裁縫や手芸が好きで、漫画イラストを描くのも好きだったことからか、PTAで新聞を書いたり、子供が少年野球を始めた時、子供が在籍している間の卒業記念品のスライドショーを毎年作成しておりました。

——特許の概要 (商品説明、特許の活用方法など)をお聞かせください。
まだ出願中ですので、特許の詳しい概要は控えさせていただきますが、 クラウドファンディングをしていますので、そちらをご覧ください。 https://camp-fire.jp/projects/view/237765

——アイデアのきっかけとなったエピソードをできるだけ具体的にお聞かせください。
現在、クラウドファンディング中のもので、「わんぽろキャッチ」という犬のフンとり具があります。
特許出願中ですが、まだ公開されていません。2019年2月に出願しました。
https://camp-fire.jp/projects/view/237765 最初に出願した特許は全面平らでした。これだと、袋を反転させるために、袋の一部を本体に係止させる作業が必須でした。そこで犬のフンとり具の周囲の立ち上がりがあれば、間に何か挟まっていれば、それが袋を押さえる役目をするようになりました。そのため、本体に袋をかぶせるだけで、袋を反転できるようになり使い勝手が飛躍的にUPすると気が付き、追加出願、さらにその類似を排除するためにもう一件の特許を出願しました。
また外国でも犬のフンについては関心が高いようなので、Hagueを使ってUS(米国)とEU(欧州)に出願、コンクールの展示の件があったので、国内意匠も出願、「わんぽろ」の商標登録、「発明★雑貨」「パタママ」というのを自分のブランドとして使いたいので商標登録を行いました。
金型を作ってプラスチック成型品を作るため、権利に関してのちのち悔いが残らないようにしました。

※Hagueとは…意匠の国際登録制度

——アイデアの実現(開発)に関して、一番大変だったことはどんなことですか?どうやって乗り越えていったかなどエピソードもお聞かせください。
今つくっている「わんぽろキャッチ」ですが、これを売りモノとして作るときに、どう作らなければならないのか?これを考えることが大変でした。
最初は手作りでMDFをレーザーカッターで抜いて、作っていましたが、商品として流通させるにはやはり量産することが必要だと思いました。
それにはどうやって作ったらいいのか?抜きで作ったらどうなるか?
個人で作ろうと思ったときに、周りの人のほとんどは「初期費用が安い方法」でやるべきだと言います。
しかし、私が考えたのは、初期費用はとても高いのですが、製品の単価にしたら、プラスチック成型品が一番安くなるはずだし、製品としても完成度が高いものになるはず。
製品化が目標というわけではなく、事業としてやっていけるのかを考えていたので、プラスチック成形品にするための金型導入の決断が最も大変でした。


——新しいモノゴトを生みだすためのアドバイスをするとしたら、一番大切なことはどのようなことだと伝えますか?
新しいもの、今までになかったものって、人に説明するのが大変です。
それをどうやってわかってもらうのか。また、よく言われたことは「問屋に言わせると、棚がない」という、断るための常套句?
しかし、これからは自分で発信できる時代で、自分で売れる時代だと信じて、プラスチック成型をやってしまいました!(ただし、まだ結果は出ていません…)


——企画のスタートから特許取得に至るまで、どれくらいの期間がかかると想定されていましたか?また、実際にはどれくらいの期間が必要でしたか?
私は発明家なので、どちらかというと特許出願優先です。
逆に、特許を製品化してしまったので、実はすこしドキドキしています。
しかし、犬のフンとり具として先に違うものを考えていて、それを使っていくうちに違うものを思いついた。そこから製品化を計画するとしたら、1年3か月くらい期間がかかりました。


——特許取得に至るまで、どれくらいのコスト(開発・特許申請の金銭面、労力面)が必要でしたか?
権利の出願関連はすべて自分で書いて出願するので14000円×3の42000円。
審査請求は今現在、非課税納税者なので無料(審査請求済み)
商標2区分のものが4件、(内3件登録済み、1件審査中)
査定はまだですが、意匠出願16000円×1
Hagueを使用し申請したUS(米国),EU(欧州)で今のところ約12万円かかっています。今後EUが登録されれば登録料があと4万円かかってきます。
専業主婦の特権をフル活用しています。


——特許取得に関して、一番大変だったことはどんなことですか?どうやって乗り越えていったかなどエピソードもお聞かせください。
犬のフン取り具に関して、先願の量がとても多く、先願を踏まえて、自分はどこで権利を主張するのかが大変でした。
そして、出願して製品化を検討しているときに改良点を見つかったこと。
考えた結果、別の特許を出願することにしました。


——特許取得による結果(金銭面、活用面)をお聞かせください。
まだ、公開されていないので、結果はわかりません。
しかも、自分で書いているので、全て自己責任です。
では、大変な出願を弁理士に頼まず、あえて個人で特許を出願するのかというと、自分のアイデアとして主張したいこともありますが、製品化したときに、他社の侵害がないようにするためでもあります。
製品化するなら特に。


——その他、今回の特許をめぐるウラ話など、お聞かせください。
今回の特許の裏話ではないですが、8年くらい前に出した出願で、拒絶査定された参考文献が大正時代に出願された意匠でした。そんな昔からあったのかと感心しました。
また、エコバッグの出願時にあった拒絶の参考文献がアメリカの5、60年くらい前の特許。
日本人がまだ風呂敷を使っている時代の手提げバッグの先願があるなんで、アメリカはすごいな、と思いまいした。

やはり、特許は出願&審査請求してみないとわからないなと思いました。



——今回の特許の未来への展開・発展、もしくは、新たな企画の方向性など、これからの活動について、公開できる範囲でお聞かせください。
まずは、クラウドファンディング中の「わんぽろキャッチ」の金型代を回収できるように頑張りたいです

取材協力:一般社団法人 発明学会 https://www.hatsumei.or.jp/